ニートから1年で東大合格した私の世界史勉強法

高校時代の私は理系でしたが、センター試験で必要なので、 社会は世界史を選択していました。

東大入試の時は世界史と地理を選択しました。 日本史よりも世界史の方が「広く浅く」な感じがしたし、 世界史と地理だと、何かグローバルな感じがするじゃないですか。

今回は、そんな世界史の勉強法について。

なかなか結果の出なかった世界史

世界史を選択したのはいいのですが、 「山川の教科書を読んでいればいいだろう」ということで、 ずっと山川の教科書を読みながら、 確認でZ会出版の『世界史100題』をやっていました。

しかし、どうも成績が上がっていく実感が沸きませんでした。

知識と経験0から始めた地理は、どんどん力が付いていくことが 実感として分かるのですが、世界史は「これで大丈夫なのか?」 という感じでした。

今思えば、成績が伸びなかったのは世界史の基礎ができていなかったからなのですが、 なまじ高校時代に世界史をかじっていたので、当時はその理由が分からず 「う〜ん、山川の教科書と問題集が悪いのかな〜」 と、教科書と問題集のせいにしていました。

そして、教科書と問題集の所為にするだけならまだしも、 色々と参考書を買って浮気をし、時間と金の無駄をしてしまいました…

基礎的な薄い問題集をやればよかったと、今では反省しております。

受験生で、もし短期間に成績を伸ばしたい教科があれば、 薄くて基本的な問題集を一冊やってみましょう。

9月からはZ会の東大コースも始め、悪戦苦闘していたのですが、 12月中旬になって、やっと世界史の全体像が頭に入るようになり、 山川の教科書もスラスラ読め、断片的な知識もつながるようになりました。

「今更遅いよ!」と思ったりもしましたが、 何はともあれ受験本番に間に合ってよかったと思い、勉強を続けました。

センターでは1時間で地理と世界史を両方を解き、 「どっちにしようかな(レ」と迷った挙句、地理を出しました。 (自己採点したら世界史の方が6点高かった)

東大の二次受験では地理と同じく7〜8割の出来で何とかなりました。

「参考書と問題集を絞って繰り返す」 「成績が伸びない時は、薄い基礎的な問題集をやってみる」 ということは大事なので、受験生の皆さんは是非覚えておいてください。

世界史の勉強法:私の場合

まずは国ごとの流れ

山川の教科書は良い参考書だとは思うのですが、 ヨーロッパ→中国→西アジア→ヨーロッパ…と、 各地域の歴史が途切れ途切れに載っています。

こんな途切れ途切れでは頭に入りません。

ですので、まずは各地域の歴史を頭に入れるようにしました。

資料としては、山川教科書の裏表紙あたりに各地域の歴史のグラフ?が載っているので、 それをA3用紙に拡大コピーし、教科書を読みながら拡大コピーしたグラフに色々書き込んでいったのです。

関係ないところは飛ばして、ヨーロッパ史ならヨーロッパ史、 中国史なら中国史だけを大昔から現代まで通しで読むのです。 これで各地域の歴史が頭に入りました。

次に同時代の国家間のつながり

国ごとの流れが分かっただけでは、東大の世界史では合格点がとれません。 特に、1題目のキーワード付き作文では「国家間のつながり」が分かっていないと、 全く得点できなくなってしまいます。

そこで、国家間のつながりを認識できるようにするため、 手書きで各地域の交流表を作りました。

世界史の国家間のつながり図
ここではエクセルで書きましたが、実際は手で書きましょう。

手書きで汚いグラフになりますが、自分で作成するので頭に入り、 こういったグラフが書かれている参考書などよりも手で書いて自分で作成した方が 断然役に立ちます。

ヨコのつながりのグラフが頭に入れば、 合格にぐんと近づいていきます。

最大の難関、キーワード作文

東大世界史で避けて通れないのが、1題目に出てくる 「指定した単語を使用して、600〜800字で述べよ」 のキーワード作文だと思います。

受験始めた当初は 「こんな問題、解けるわけない!!」 と赤本を見て思ったのですが、勉強続けていれば解けるようになります。

以下、あの地獄のキーワード作文を倒した私なりのコツです。

猿マネ

書いた通りのやり方です。赤本の解答、問題集の解答、Z会の解答を そのままそっくり書き写してみました。 それによって、「どういう風に解答すればいいのか」を覚えるのです。

猿マネなので「こんな素晴らしい解答書けるのかな」とか 心配する必要はまったくありません。 ただ書き写して、解答の書き方の感じをつかむのです。

国家間のつながり

キーワード作文には、国家間のつながりが絶対出ます。 「アメリカの歴史についてのみ述べよ」とかそんな問題は出ません。

なので、前述した「ヨコの流れ」を掴むことが重要になるのです。 私は前述したとおりのやり方でヨコの流れを掴みましたが、 自分に適した方法で、ヨコの流れを掴んでください。

という訳で、これらを繰り返しやって、「解けるようになる」 という実感が持てれば、本番でも解けるようになります。

ちなみに、私は作文で時間をとられるのは分かっていたので まず始めに問題文を読んだ後、そのままスルーし、 地理と他の世界史の問題を解いている最中に頭の中で構想を固め、 最後に作文を解答しました。

どうしても世界史が苦手だという人はマンガ世界史

以上が東大世界史の勉強法ですが、 「どうしても世界史が頭に入らない!!」という人は 小学校の図書館や、図書館の児童コーナーに置いてある、 小学生向けの「マンガ世界史」を読んでみたらどうでしょうか。

※世界史苦手という人だけでなく、「西ローマ帝国滅亡後がよく分からん」等、 苦手な時代や国がある場合も同じ。

あれはとても頭に入りやすく、私だけでなく、 世界史を選択して合格した東大の友人たちも、 小学校の時に読んで内容を覚えていた代物です。 「ガキ向けだろうどうせ」とバカにせず、図書館の児童コーナーに行って、通しで読んでみましょう。

東大世界史勉強法:まとめ

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