解説『”超速読”知られざる受験勉強法』

私が現役の受験生だった時、 受験終了後に購入して読んでいた本について思い出したので、 紹介してまいります。

今回は、事の発端および当時の私がどの程度だったのかを主に書いてまいります。

極めて下らない内容となりますが、高校3年の頃にこんな感じでも、 人生何とかなるもんだということを実感していただければ幸いです。

事の発端

そもそも本書のことを思い出したのは、北大医学部に合格された方が 「昨年の受験終了後にニューアースを買った」と書かれているのを読んだときのこと。

北海道大学医学部合格者様からのメール

「そういえば、俺も受験終了後に何か本を買ったなあ」と思い出し、 題名を思い出すためにAmazonで検索してみると、 何と!その本がいまだに売られているではありませんか!

ビックリした私は、1,000円の新品を衝動買いしてしまったのでした。

超速読受験法
この胡散臭い表紙!何で当時はこんなのに熱中したんだろう。

届いた本を確認してみると、表紙が少しヨレているので、 一体いつ印刷されたのかと後ろを見てみると、 何と!「1989年11月5日初版第1刷発行、1998年6月15日第4刷発行」 と書かれているではありませんか!! (ちなみに「4版」ではないので、1989年に出版されてから一度も改訂されていない)

ということは、この本は出版されてから20年近く倉庫で眠っており、 それがどういう経緯からかAmazonでの取扱になって、私の元にやってきたわけです。

20年近く眠っていた本書を眺めていると、 まるで『プライベートライアン』の冒頭か何かの如く、 当時のことがまざまざと脳裏に蘇るのでありました。

当時のご様子

あれは高3の2月、関西大学と立命と同志社の試験を受けに博多に行ったときのお話。

センターで7割弱と惨敗し、 既にやる気を失っていた(元々やる気なんて無かったが。実力も)私ですが、 煩い両親から離れることができるわ大都会博多に行くことができるわで、 受験旅行をエンジョイしており、 試験前日に博多ラーメンの食べ歩きなどをしておりました。

当時の試験会場は今とは違い、立命は確かコンピューターの専門学校かどこかで、 同志社が代ゼミの博多校だったわけですが、

立命の試験はサッパリ分からず試験中ずっと寝て過ごし、

同志社に至っては、会場の代ゼミまで行ったは良いのですが、 「どうせ受からないから時間の無駄」と思い、サボることに決めたのです。

ただ、会場に着いたのに何もせず帰るのは勿体無い気がした (勿体無いのはバカ高い受験料と無為に過ごした時間だろ!いい加減にしろ!)ので、 ちょっと代ゼミ1階の書店に立ち寄ることにしました。

そこで見つけたのが、件の『”超速読”知られざる受験勉強法』。

本を手に取り中身を読んだ瞬間 「凄い!この本があれば俺も来年は東大合格に違いない!」 と大いに感動し、即購入し熱心に読み耽る運びとなったのでございます。

と、ここまで書いて気付いたけど、 「受験後に買った本」じゃなくて「受験をサボって買った本」じゃないか。

しかも「1年後」とかいって、今年の受験を早々に諦めて来年受験、 猶予期間ができたと喜んでいるしもうメチャクチャだよ。

当時の精神構造を思い返していると段々気分が悪くなってきたので、今回はここまで。 次回は本書の内容について。

次回に続く

<追記>
ちなみに、受験前日にもかかわらず宿泊先のホテルでペイチャンネルを深夜3時過ぎまで見たり、 専門店で所謂「元気が出る本」を何冊も買ったのはここだけの秘密であり、 本当はこの件について詳しく語りたいのだが、当サイトは高学歴の方々が御覧になられている ハイソなサイトなので止めておく。

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