本書の欠点と代替案:解説エイブラハム青本

前回の記事:エイブラハム青本の概要

前回は今更ながら本書の解説を書く理由と、本書の概要について書きました。

今回は本書の欠点ナドについて書いてまいります。

本書は良い本といえば良い本なのですが、 実践の方法についてはとても実践できるものではなく、 その点がちょっとズレてるかなというのが個人的感想です。

本書の欠点:思考はコントロールできない

では本書の何がズレているかというと、 あたかも「思考はコントロールできる!」 みたいに書かれているところ。

加えて、「思考によって全てが創造されているので、 思考を変えれば波動が変わって人生が変わります」と、 いかにも思考が主人公であるかのように書かれているところで、

これこそが、本書を盲信した挙げ句に路頭に迷う「引き寄せ難民」 を大量に生み出した原因ではないでしょうか。

当サイトで散々書いてきた通り、思考は勝手に湧いてくるものなので、 思考をコントロールすることは不可能です。

「私には楽に生活できるだけの金が稼げない…」 →「自分が何を望むのかをはっきりさせれば、それは実現する」などと、 本書にあるように思考は簡単には変わりません。

大抵の場合は雑念が次から次へと湧いてきて 「私には楽に生活できるだけの金が稼げない…」 →「お金が欲しい…」 →「太いシーチキンが欲しい…」 →「イッパイイッパイホシィイイイイ!!!」 →「あーもうめちゃくちゃだよ」となってしまうし、

そんな思考をコントロールしようとした結果、 「思考が思うようにコントロールできない…俺はなんて駄目な奴なんだ!!」 と自己嫌悪に陥ってしまうのです。

思考なんて勝手に湧いてくることが分かっていれば、 そんな勝手に浮かんでは消えていくものに頼るのはおかしな話だし、 ましてやコントロールなんてする気にもならないのでしょうが、

その辺分かっていない人間が「思考が一番」を謳っている引き寄せ等にハマり、 結果思考に振り回されて失望しているのが現状です。

代替案:たった今、気付く

それではどうすれば良いかというと、 「たった今、自分が何をしているか気付く」これに限ります。 (もちろん、「何をしているか」には「思考している」も含む)

もっと言えば、思考は勝手に浮かんでくるし、 そして自分はその思考を自分自身だと錯覚しているので、 「思考=自分」だと勘違いして思考に操られていることに気付くことです。

※「気付く」については『ニューアース』の解説で散々書いてきた通り。

そして、本書にある通り、抵抗を手放して生命の流れに乗っていけば、 好き勝手に湧いてくる思考の内容も自然と変わってくるわけです。 (何をしているかに気付き、「思考=自分」という勘違いに気付けば、抵抗を手放すのも難しくない。 少なくとも思考をコントロールするよりは簡単)

何か、「思考を変えれば波動が変わる」みたいなのが本書ですが、 本当のところは「波動が変われば湧いてくる思考も自然と変わる」なので、 その点が本書は逆というかズレてるなという感じがして、 そこが本書の欠点だと思うわけです。

まぁ人それぞれなので、本書のやり方が合う人はよいのでしょうが、 そのやり方で結果を出せた人が本当にいるのか、私はちょっと疑問に思います。

以上、今回はここまで。

感情はあてにならないに続く。

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