ペインボディ 解説まとめニューアース2017 5章

前回の記事:4章 対人関係と不幸

今回から5章で、暗い話もようやく終わりに近づいてまいりました。

まぁ暗いだなんていうのは私の勝手な思い込みでしょうが、 5章に出てくるのはあの「ペインボディ」。

「ペインボディ」という名前にピンとこない私が「痛い痛い詐欺」にしたことは 当該解説記事の最初に書きましたが、ともかく、 一体どういうものなのか書いてまいります。

エゴや思考は悪いものたちではない

ペインボディについて書く前に、忘れている人もいるだろうから 一つおさらいしておきたいのは、 本書にもある通り「エゴや思考は悪いものではない」ということ。

2章の「幻は幻と認識すれば消える」のところで、私は「幻(illusion)」を手品のタネに例えましたが、 実際のエゴも手品のトリックみたいなもので、別に悪いものではありません。

あと、いろんな箇所に「狂気の世界」と書きましたが、 これについても「大マジックショー」くらいのニュアンスで受け取っていただければ結構です。

逆に言うと、「エゴや思考は悪いものたちだ!殲滅せにゃならん!」 なんて思い込んで必死に取り除こうとするのは、

手品で人を驚かせたり楽しませている手品師に対し、 「性の喜人の心を惑わせやがって!許さんぞ!」とかいって腹を立て、 石や火炎瓶を投げつけるような、真の意味での「狂気の沙汰」だと思ってください。

英語版にも以下のように書いてあります。 (ページ数はP.27およびP.42あたり。 このページ数は紙媒体のだが、ハードカバーの英語版)

要するに「〜を排除せにゃならん」「〜は滅ぼすべき悪だ!敵だ!障害だ!」 などという無意識に湧き上がる思考こそが、 大多数の人にとって目覚めに対する最大の障害になっていると私は思うし、

そういう無意識の思考をも含めて、排除したりせずに、 マジックショーでも観るかの如くただ眺めたり観察したりしましょう、 ということであります。

ペインボディが出来上がる仕組み

おさらいが済んだところで、今回はペインボディが出来上がる仕組みについて、 まぁ本書に書いてある通りなので本書を読めば分かるのですが、 私なりに適当に抜粋してここになぞって書いてみます。

まず、P.287からP.297に感情が発生する仕組とそれが思考に与える影響が書いてあり、 それは以下の通り。

殆どの人間の思考は自動反復的、意図したものではない。 私が思考すらしておらず、ただ思考が起きている。 そして、その思考に引きずり回され、囚われている。

生命としての知性を持っている身体はとても知的だが、 「実際の状況」と「思考」との区別をつけられない。 全ての思考に対し、それが事実であるかのように反応する。 「ただの思考」ということに気付けない。

身体は頭の中の声が語る物語を信じて反応する。この反応が感情。 そして感情が、感情を生み出した思考にエネルギーを供給する。

つまり、 過去によって条件付けられた「思考」が勝手に湧いてきて、 その思考に対して「身体」が実際の状況と勘違いして反応し、 その結果「感情」が生まれて「思考」にさらなるエネルギーを与えているというわけで、

「思考→身体→感情→思考…」という悪循環?に陥っているとのこと。

そして、

過去の人生や経験(思考や感情含む)が「記憶」として生き続ける。

「記憶」自体に問題は無いが、エゴの構造により「記憶」に囚われたとき、 「これは私だ」となったとき、私の重荷、足枷となる。 過去に条件付けられた人格(記憶)が「私の牢獄」となる。

その牢獄(アイデンティティ)を強化する為に、古い感情にしがみつく。

過去の記憶、古い感情、苦痛が集積した「ペインボディ」の誕生。

というわけで、 「ペインボディ」とは過去の記憶や感情や苦痛等の「集合体」であり、

「今もエネルギーを与え続けられている感情のエネルギー場」 「身体の全細胞で活動するエネルギー場」 といった感じで、ペインボディはエネルギー場として、今も私たちの身体に生き続けているのです。

ここまでなら、下手なNATIONAL GEOGRAPHICやDiscovery Channelみたいな感じがして 「あーそーなの」で終わるのですが、問題はここからで、続きは次回。

次回に続く>>

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