ついにきました『The Power of Now』の解説記事。
当サイトをご覧の通り、ニューアースの解説等については今まで何度もやっておりますが、 The Power of Now(以下「本書」)については、今回が初の本格的な解説記事となります。
まるで、ファイナルファイトRTAの走者が バーニングファイトに手を出すみたいな感じがしなくもない(意味不明)ですが、 張り切ってやってまいります。
※ちなみに当時の私がSNKの筐体でやっていたのは、ほぼ餓狼オンリー、 たまに怪獣のやつだったので、 バーニングファイトは2,3回くらいしかやったことなく、 ホーガン以外はちっとも印象に残っていなかった。
さらに自分語りをさせていただくと、 大阪時代の私がスピードマスターを売却したのが、 あのホーガンが登場する泉の広場近くにあったクォークだったのを思い出した。
まずは本書との出会いについての簡単な顛末を。
2012年に初めてニューアース読んでから数ヶ月後、 図書館で本書を見つけたのがそもそもの始まり。
ニューアースに本書の名前が出ていたので読んでみようと思い、 借りて読んでみたのですが、同じ内容が繰り返し繰り返し長々と書かれており、 ハッキリいって分かりづらく、読んでいてグーグー寝てしまいました。
その後、ネットやAmazonで「本書は監修者の飯田某なる人物が原書を勝手に改変している」というのを読み、
また実際、
本書の前書きにも「色々と改ざんしてやったぜ」という鎖マン監修者の言葉が書かれていたので、
「この本が分かりにくいのはこいつのせいかよ!」「何だこの本!クソじゃん!」という結論に至り、
今までずっと放置しておりました。
その後、経済的に余裕が出てきたりKindleも発展してきたりで、洋書も色々買うようになり、
ニューアースの英語版を読んだら日本語訳の忠実さに感心したり、 『Stillness Speaks』原書の素晴らしさおよび日本語訳のクソさにビックリして 「原書だけで充分だなこれは」となったのは、2017年に当サイトで書いてきた通りです。
こんなことをしていると、 以前から放置していた本書にも当然の如く興味が湧いてきて、
「英語の原書と日本語訳読み比べて、どれだけ翻訳と改ざんが酷いか白日の下に晒してやろう」 という気になり、この度5年ぶりに本書を読んでみることになったのです。
というわけで、5年ぶりに本書の日本語版がどれだけ酷いか読んでみたのですが、 結論から申し上げると、
本のタイトルと一部の翻訳が酷いくらいで、全体としてはそんなに悪くない。
というのが、正直な感想となりました。
要するに、「鎖マンなんていなかったんや!」ということであり、 「本書の日本語版単体だけでも、意識の変容には充分な効果がある」 という結論に至ったのです。
抜けがある箇所も、「共産主義の理想の下、人が沢山殺された」 といったニューアース前半のような暗い箇所が多く、 本書の根幹となる部分はきちんと残っておりました。 (全編詳細に調査したわけでもないし、単に私の英語力不足や見落としかもしれないが)
「分かりにくい」とかいって居眠りしていたのは、別に日本語訳が悪いわけではなく、 ただ単に、当時の私の意識と理解力が及んでいないだけだったのでした。
散々好き放題書いてこき下ろそうと思っていたのに、何たることでしょうか。
なので、まだ未読の人で「酷い」と言われている日本語版を読むか迷っている人は、 興味があるなら読んだ方が良いと申し上げておきます。 (なぜかKindle版が発売されていないけど)
ただ、やはり英語版の方が良いので、英語が読める人は英語版を読んだ方が良いとは思います。 (英語版100点満点とすると日本語版85点くらい。 英語の難易度はニューアースより簡単でStillness Speaksと同程度。ただし長い)
以上、今回はこのへんでお終い。次回は大まかな内容やニューアースとの違について書いてまいります。