The Power of Now

3章

解説まとめ『The Power of Now』その8 3章 Moving Deeply into the Now

前回の記事

前回の第2章では、

  • 金、所有物、容姿、健康、肩書、知識、人間関係ナドをゲットしても、 思考に囚われたことに起因する「痛み」を消すことはできない。全て無駄。
  • 真の救済は、エゴが「生きていく為に絶対必要だ」「これがないと生きていけない」と思い込んでいる、それらを手放すことにある。

ということを書き、それら「喪失」を体験することにより、

  • 私は最早、外部の出来事や状況に反応するだけの、 ちっぽけで無力な存在ではないことが、体験、体感として分かる。
  • 今まで「敵」「障害」「手段」とみなしていた苦しみの世界が、 エゴのフィルターが外れることにより、本来通りのニュートラルな「あるがまま」の世界として発現する。 つまり、世界が「敵」「障害」「手段」ではなくなる。苦しみの世界が終わる。

という、本書2章というよりも9章、さらにはニューアース的な内容で、 エゴにとっては「冗談じゃない!」「何だこれこれ意味不明だよ」ということを書きました。

今回は3章について。

本章の大部分は、頭の中でこさえた「心理的時間」について ニューアースよりも分かりやすく書かれており、

もう本章を読むだけで「過去や未来は、思考によりでっち上げられた幻」 ということが実感として分かる(これは原本でも日本語版でも同様)のですが、 流石に「本章を読んでね」で済ますのは味気ないので、まぁ適当に書いてまいります。

Psychological Time

  • Q.思考と自分を切り離すだなんて、どうやるの? →A.「時間は幻」だと実感する。すると、思考の奴隷状態から抜け出せる。 思考の檻に入ると、時間の罠にハマり「記憶」「期待」「不安」だけを糧にして、人生を送るようになる。 「たった今」こそが人生で唯一のものであるのに、その「唯一のもの」を、死ぬまでず〜っと粗末に扱うようになる。
  • Q.過去も未来も貴重じゃないか。場合によっては「今」なんかよりもずっと!! →A.マインドで理解しようとするからそんな考えになる。「今が唯一のものである」というのは、頭では理解できない。 今までに一度でも「今」以外の何かを経験したことあるか?そんなものは無いだろう!過去も未来も思考の中の出来事。
  • Q.「未来が今よりも良くなる」と思うのは良いことじゃないの? →A.未来は今のコピー。今が不満なら未来でも不満。今、過去の重荷を背負っているならば、 未来においても過去の重荷を背負っている。絶対に。
  • Q.問題がひとつも無い状態になれるだなんて、想像もつかないのだが? →A.その通り。「今」そんな状態だから想像もつかないだろう。 私が「いつか」自由になることは、絶対にない。自由になれるのは「今」しかない。 「今に在る」これだけが自由のカギ。
  • Q.とても「今」自由になんてなれない!私は「今」ドン底の状態で問題が沢山あり、それらが私が幸せになる邪魔をしている! →A.私たちは、完全に「今に在り」、同時に不幸でいることはできない(「今に在る」=今と共にあるので抵抗ナシ、不幸=今の拒絶で抵抗アリ)。 あんたが言ってるのは「人生の状況」について。人生は「人生の状況」ではない。 人生は「今」であり、「人生の状況」は過去や未来という心理的時間の中に存在している。 要するに「人生の状況」とは、過去や未来に囚われて今を否定している「思考の産物」である。 これに対して「人生」とは現実であり「今」である。 どちらが本当で、どちらが大事か分かるだろう?思考の奴隷状態でなければ。
  • Q.話を聞いていたら肩の荷が下りた気がしたが、これって一時しのぎじゃないの? →A.問題を片付けることについて話しているのでなく、「問題など存在しない」と言っている。 あるのは問題などではなく、今取り組める「人生の状況」か、放っておく「人生の状況」か、 もしくは「今、そうであるもの」として受容する「人生の状況」か、これだけ。
  • 「今」に問題は存在しない。頭の中の「時間」がなければ問題は存在しない。 思考の奴隷になってはじめて「問題」というものが存在する。エゴは問題とリアクションが大好きで、 問題を掴んで離さなければ、思考に価値が生まれ、エゴが強化されるから。

本章のQ&Aを適当に抜粋すると上のようになり、 日本語版では「理想に駆られた共産主義者が人を殺しまくった」という記述が抜けていたり、 「やれやれ」「うわーすごーい」などといった珍妙な訳が散見されますが、

やっぱり本章はただ読むだけで、 これまで私を拘束していた「時間」という概念に大なり小なりヒビを入れることができるので、 時間に囚われて苦しんでいる人は本章を読もう!という結論になります。

本章を読んでも何のことやら分からないという人は、

  • 「過去」や「未来」といった時間の概念は、実は頭の中で作られた幻なのだが、 思考に乗っ取られた人間は、その幻が「真実」であるかのように錯覚している。
  • 時間を真実とみなしているから、「怒り、恨み、後悔」といった過去に囚われた感情、 「不安、緊張、恐怖、下らない期待」といった未来に囚われた感情が大量生産され、 それに付随する問題もジャンジャン生産される。頭の中で。
  • 「今に在る」ことで、たった一つの真実である「今」と調和することで、時間という幻が消え、 時間によって生まれた感情や問題も消え去る。

というようなことを覚えといていただければ結構だし、もっと短くいうなら、

「不安、イライラ、怒り、恨み、恐怖などが湧いてきたら、”たった今”に集中!」

こんな感じでございます。

ちなみに、実用的な時間(本文中では「時計時間」。物理学における”t”もこれに含むかも)は、 スケジュールを立てたり過去の経験から学ぶこと等において必要なので、 今、それを役立てれば良い、これは思考を道具として使う場合と同じで、 乗っ取られることがマズいというのは、本章に書かれている通り。

あと、「全ては時間の影響を受けるが、出来事が起きるのは全て『今』である。 二次的な証拠、リンゴが腐るのや鏡を見たりすれば二次的な証拠は見つかるが、 直接的な証拠は決して見つからないし、時間というものを決して体験できない。 体験できるのは『今』というものだけである」というのはニューアースの記述。

The Joy of Being

以上、思考によって作られる時間について書きましたが、 本章の最終節『The Joy of Being』は、 ニューアース10章と同じような内容になっております。

  • 時間という概念に囚われているか調べる簡単な質問「たった今、私がしている行為に、安らぎ、楽しさはあるか?」 →Noならば、心理的時間、思考に囚われて「今」を時間で覆い隠している。 「いつか私は救われるだろう、幸せになれるだろう」などという下らない期待をして、「今」を問題や重荷、敵とみなしている。
  • している行為の内容(what)を変えるのではなく、している行為の状態(how)、「在り方(Being)」を変えよ。
  • 「在り方」が今とつながったとき、物質的な結果がどうであれ、私は既に成功している。 なので、結果(失敗)を恐れて行動が抑制されることもなくなる。
  • 「今、この瞬間」を尊重した途端、不幸や苦悩や下らない期待は消え去り、人生は安らぎとともに流れはじめる。

このようなことが連々と書かれており、要するに

「恐れ、怒り、不満、いつか自分以外の何者かになる」が原動力となっている「今を敵に回す行動」から、 「ただ在る(Being)より放出される意識、愛、自由、完全さ」が原動力となる「今と共にある行動」へとシフトする

ということで、書いてあることはニューアースと同じです。

一つ簡単な例を挙げると、株取引において、存在(Being)より流れ出る意識を込めてマウスを動かし、 キーボードを叩き、マウスをクリックして株を購入したならば、その行為は既に「大成功」であり、

その後は購入した株がストップ高になろうがストップ安になろうが、 「成功」ひいては「存在」「本質」には、最早何の影響もない、ということであります。

※「影響あるだろ!」「ストップ安が成功だなんてとんでもない!!」 「バナナう○こぱくぱくもぐもぐwwwwwwwwww」 というのは、一体誰の声だろう?それによって一体何が脅かされ、何が損なわれるというのだろう?

これでもよく分からないという人は、前回の記事で紹介し忘れていた2章1節の

Accept - then act. Whatever the present moment contains, accept it as if you had chosen it. Always work with it, not against it. Make it your friend and ally, not your enemy. This will miraculously transform your whole life. (ヘボ訳:受け入れなさい、そして行動しなさい。 今この瞬間がどのような状況を含んでいたとしても、あたかも自分で選んだかの如く今を受け入れなさい。 今に逆らわず、常に、今と共に業をなしなさい。今を敵とせず、友や味方としなさい。 これにより、あなたの人生全体は奇跡的な変容を遂げることとなります)

を頭に入れておけば万事おkです。 (「業」は「わざ」と読む。あと最後の一文はエゴが喜びそうだけど、まあええわ)

以上、他にも書きたいことは色々あって1割も書けていないけど、 今回の3章についてはここまで。

次回は4章で、出だしが3章の続きみたいになっております。

次回に続く>>

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