7章:Unmanifested 解説『The Power of Now』

前回の記事:6章:インナーボディ

今回は7章で、サブタイは「Portals into the Unmanifested」 「発現していない世界、形のない領域への入口」というもの。

本章のキーワード「Unmanifested」という単語、 日本語版では「目に見えない世界」などという、 読者にカン違いを起こさせる酷い訳になっており、

「お前の世界は視覚だけかよ。 見える見えないだけの話じゃないんだよ分かってないなぁ」

などと思ってしまうのですが、前章の通り、 言葉が気に食わなければ変えれば良いだけの話なので、 私はUnmanifestedのままか、 「発現していない世界」「形のない領域」という自分なりの日本語訳を用います。

Unmanifestedへの道

それではまず、このUnmanifestedって何?という話なのですが、

これはエネルギーが形をとっているこの物質世界の逆、 「エネルギーがまだエネルギーとしての形をとっていない、物質世界に発現していない領域」 みたいなもの、前々回に述べた「源」みたいなものだと思っていただければよろしい。

要するに、今この記事を読んでいるあなたが暮らしている、 今この形として発現した物質的世界が「世界の全て」ではなく、 形のないUnmanifestedも含めて「全体」「完全なる世界」ということであり、

本章に載っている方法で、その「完全なる世界」を体感しちゃおう、その感動たるや、 物質一辺倒なディ○ニーランドのアトラクションなんかメじゃないぜというのが、 本章の主題です(多分)。

で、肝心の体感する方法については、

といったように、これまでに書かれてきたものが列挙されていて、 どれか一つでおkというのは4節で解説されている通り、

やり方についても本書に書かれているそのまんまで、 当解説でもこれまで色々と書いてきました。

※これを読んで 「なんだまた『気付き』か。人生を変えてくれる斬新で素晴らしいメソッドじゃないのか」 なんて思った人、多いと思う。 それは紛れもないエゴの声だし、そんなエゴを救済してくれるメソッドなど、一切存在しない。 逆に、エゴには到底理解できないだろうが、 上記の気付きや観察といった「些細なこと」で、世界は変化する。

まぁ自分に合うものを選んでやれば良いし、 あまり手段というものに囚われず、前回の記事で私が書いたように、 自分でオリジナル?なものを開発するのも良いでしょう。

あと、気や愛といったものは、Unmanifestedからこの物質世界へと発現したものだということは、 2節と4節に書かれている通りです。

無明なくして光明なし

以上のようなことをやって、Unmanifestedを意識していると、 この世界が形(物質だけでなく知覚、思考、感情も含む)だけの世界とは思えなくなってきて、 7節あたりにあるように「形に対する重要性」が下がってくるというか、

「そりゃあ、自分が望むように人生が展開した方がいいけど、 そうならなくても、それはそれで別にいいかなぁ。だってそうなるんだし」といった、 大層いい加減な感じになってきます。 (ここでの「自分」とは、もちろんエゴのこと)

エゴにしてみれば「冗談じゃない!それで酷い目に遭ったり最悪死んだらどうするんだ!!」 「やだ怖い…やめてください…メタルマン!」という感じなのですが、

そのようなエゴの声はするものの、思考に乗っ取られていたエゴ状態の時とは別な、 言葉では表現できない安らぎというか、爽快感みたいなものがあるのも事実で、

エゴの下らない望みなんて達成せずとも、 そういう「安らぎ」や「爽快感」みたいなものは、 最初から今ここにあった、「源」から発現していたのだ、ということが実感できます (これもエゴからしてみたら意味不明で理解不可能な話である)。

最後に蛇足ですが

というようなこの世界がつくられた目的が書かれており、 私としてはこれが本当なのかは分かりません。

ただ「幻がなければ、悟りも生まれず」というお釈迦様の言葉を読んで 「無無明亦無無明尽」という一節を思い出し、

これについても無明と光明?それぞれ単体では不完全で、 それら全てを包括している完全なものこそが、 他ならぬ「空」ではないかと思ってしまいました。

以上、今回はここまでで、次回は8章。

8章:人間関係に続く。

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