第7章九節から十節:解説まとめ『ニューアース』完全版

前回の記事:第7章七節から八節

前回は、

本書の内容や悟り、ひいては人生なんてそんなに深刻に考えなくておk、 深刻に考えようが考えまいが、起きることは起きるし、存在しているものは存在している

ということについて書きました。

今回は人生で唯一の「今」という瞬間と、時間について。

哲学的な内容ですが、真実といえば真実であります。

7章九節 エゴと「いま」という瞬間 The Ego and the Present Moment

まず九節ですが、人生で最も根源的かつ重要な関係というのは、 「今」との関係、その形が何であれ「今がとった形」との関係であるということ。

「冗談じゃない!俺は今苦しんでいるんだ!こんな『今』なんかと仲良くできない!」 「『良い今』となら仲良くできるけど、『悪い今』なんかと仲良くできるわけないだろ!」 という声がしたなら、それは紛れもなくエゴの声であります。

「エゴ=『今』との関係に機能不全を起こすもの」 というのがエゴの性質の一つであり、 エゴは常に過去か未来のことばかりを考えているのです。

※自分がどんな人間かを過去によって決定し、 欲望の実現を「いつか」の未来に頼っている。 その証拠として恐怖、不安、期待、後悔、罪悪感、怒りなどが形として出てくる。

そして、エゴによって「今」との関係に機能不全があるならば、 その機能不全が、人生におけるあらゆる状況、 あらゆる関係に反映されるというのは、当節にある通り。

※反映されたらされたで、エゴはまたしても「冗談じゃない!何で俺がこんな目に!」と言い、 さらにエゴが強化される羽目になるのだが、 全くこの事実に気付いていないのが所謂「普通の人々」。

じゃあどうすれば良いのかというと、

このようになっており、もし「今」という瞬間との関係が多少マシになった、 今までイライラしたり頭にきていた出来事に対してイライラしなくなったとき、 それはエゴが縮小したといえるのです。

まぁ本章の各節と同じく当節も、 こんな理論を読むだけでなく実際にやってみないと、 効果の程は実感できないということであります。

7章十節 時間のパラドクス The Paradox of Time

お次はこれで、これは何かというと 「全ては時間の影響を受けるが、しかし全ては『たった今』起きる」 というもの。

出来事や形といったものは常に変化するので、 「人生は無数の『今』の連続である」と錯覚したり、

過去を思い出したり未来を予想したりできるので、 「過去」「未来」というものがあると錯覚したり、

リンゴやみかんが腐っていくのを観察したり小学生の頃の自分の写真と現在を比較すると、 「私は時の流れを体験している」と錯覚してしまうが、

真実は、

過去や未来といったものは頭の中の産物に過ぎず、 「たった今」だけが存在しており、 直接体験できるのは「たった今」だけである、

ということであります。

「へぇそうなの、そりゃ良かったね」「それが一体何なのさ」 「訳の分からないこと言うな」とエゴは言いますが、 「たった今」はエゴの天敵だからね、しょうがないね。

ではどうするのかというと、それについては次節に続く。

第7章十一節から十二節に続く。

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