第7章十一節から十二節:解説まとめ『ニューアース』完全版

前回の記事:第7章九節から十節

前回は、

「今」を友人としたいなら、自分から「今」を友人として迎えよ。

存在し、直接体験できる時間は「たった今」だけである。

ということについて書きました。

※ちなみに、前回および今回の内容は『The Power of Now』の2章一節や3章二節あたりと大体同じ。 自分に合う方を読めば良い。

まぁ、ニュートン力学においては時間および空間は絶対ですが、 これが相対性理論とかになると時間も空間も文字通り「相対」になるので、 この辺の記述や「時空を超越すること」についても、 何となく理解できるのではないでしょうか。

7章十一節 時間を消去する Eliminating Time

まずは前回からの続きで、要は

「たった今」だけが存在し、私が体験できるのは「たった今」だけなので、 頭の中にある「過去」「未来」という妄想を消去しよう、 これこそが「(物理的時間ではなく)己の妄想に基づく時間」の消去であり、

それは「あるがままのニュートラルな『たった今』に対して 無条件でYES!と言うこと」により可能となるわけです。

「こんな酷い『今』に、無条件でYESなんて言えない!」 はエゴの台詞だというのは散々書いている通りで、

そんな事を言うエゴは、丁度生贄として神に捧げる子羊の如く、 「今」に対して捧げてしまえば良いのです。

そうするとどうなるのかは、 自分で実際にやってみて自分が実感すればよろしい。

なお、話は前後しますが、当節の最初にあるように 「よ〜し、『いつか』無条件で今に対してYESと言えるようになるぞ!」 「体調が良くなり次第、このイザコザが終わり次第、今に対してYESと言うぞ!」 なんて考えてるようでは何の効果も無く、ただエゴを強化するだけとなります。

これは「引き寄せの法則を使って『いつか』ハッピーな金持ちになるぞ!」 「エゴを滅して『いつか』悟りを開くぞ!」も全く同様で、

妄想でこさえた「いつか」は「いつか」のままで、 いつまで経っても目的地に到達せず、 何の効果も無いどころか欲求不満が溜まっていくだけとなり、

結果としてエゴだけが強化され、 相変わらずの「クソみたいな人生」が死ぬまで続いていくのであります。

7章十二節 夢見る人と夢 The Dreamer and the Dream

お次はこれで、 朝、夢から覚めたとき「ああ、夢だったのか」となるアレについてです。 たとえそれがどんなにリアルな夢だったとしても。

※私の場合、「英Ⅰできない!卒業できない!!」 「(なぜか舞台は上野動物園)駒場に英Ⅰの補習受けに行かなくちゃ…」 というリアルな夢をよく見ていたというのは、何度も書いてきた通り。 そもそも英Ⅰ落としたら卒業どころか本郷にも行けないというのも以前書いた通り。

このような下らない夢だけでなく、 この記事をスマホやPCで読んでいる、 そこのあなたが「これは現実だ!」と思っている「現実」、 さらにはそう思っている「あなた」という主体も、実は夢であるというのが当節の主題で、

タイトルの「夢」と「夢見る人」はこのようになっているのです。

ただし、こんなこと書いたところで納得できる人なんて0.00001%もおらず、 ほぼ全員が「嘘だ!これは現実なんだ!!」 「何言ってだこいつ」と反応してしまうでしょう。

なぜそのように反応してしまうかというと、 身体、出来事、状況、感覚、思考、感情といった現れては消えていく夢の形、 一言でいえば「無常である諸行」に対し、 イチイチ同一化したり抵抗したりすることでその形に深刻さを与えてしまい、 結果として形が強化されてリアリティを持ってしまうからであります。

ではどうすれば良いのかというと、当節で書かれてきた通りで、 無抵抗、お手上げ、「今」がとった形と一つになる、「今」に対してYES!と言う等、 呼び方は何でもいいので、そのようにすればよろしい。

それが形が持つリアリティへの否定となり、 「この世、さらにはこの世でもがいている自分は夢に過ぎない」と分かるようになるのですが、

こんなの頭で考えてどうにかなることでもないので、 実感できるまでは、この「深刻で辛い、絶対的な現実」「可哀想な私」 に苦しんでいけば良いと思います。

※運良く?「今まで現実だと思っていたものは全部夢なんだ」と実感しても、 そのまま生きていけばOK。 「(現世は全て夢なので、印パの国境でピンチになっている家族を助ける必要)ないです」 と言ったプンジャジに対して、 「じゃあ夢の中で家族助けりゃいいじゃん」と応えたラマナの会話みたいなもの。

以上、今回はここまで。

第7章十三節から十四節に続く。

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