第8章六節から七節:解説まとめ『ニューアース』完全版

前回の記事:第8章三節から五節

前回は

「酒やクスリやテレビでは空間の意識は生まれない」 「内なる空間は探そうとして探せるものではない」

ということについて書きました。

今回は禅のエピソードと正しい行動について。

ここで今一度、殆どの人が忘れているだろうから注意しておきますが、

「今に在る」なんてものは、なろうと思ってなれるものではない、 あれこれ努力しても逆にエゴを増長させるだけである。 というか、これを読んでいるそこのあなたは既に「今に在る」なのだが、 グチャグチャなマインドによって遮られているだけだ。

という大前提はキチンと覚えておいてください。

8章六節 谷川のせせらぎが聞こえるか? Can You Hear the Mountain Stream?

まずはEnter Zen from there.のお話。

このエピソードから何を感じるかは人それぞれでしょうが、 私が感じたのは

「川の音が聞こえようが聞こえまいが、 思考という形と自分との同一化に気付くこと」 「どんな状態、どんな形からでも禅に入ることは可能だということ。 状態や形の背景には常にStillness(インナースペース)があるのだから」

ということで、初っ端で述べた注意と同義となります。

あとは

「どんなことをすれば本質から逃げることができるのかなぁ」 「本質から離れられるかどうか、君は自分で見いださなければならないね」

という、『ガンガジとの対話』に書かれていたプンジャジの台詞を思い出しました。

まぁ何を考えるかは本当に人それぞれなのですが、 あれこれ考える背景には一体何があるのか、止めどなく湧き出てくる思考の源、 その辺を意識すればよろしいのではないでしょうか。

8章七節 正しい行動 Right Action

次はこれで、「正しい行動」について。

エゴの行動は「どうすれば自分の欲求を満たすことができるか?」 「どうすれば嫌な状況を変えることができるか?」こんな感じで、 「欲望」と「恐怖」が動機となっているのは自分を観察すれば分かるでしょう。

そして、そんな欲望と恐怖によって行動しても、 その行動が成功しようが失敗に終わろうが、 相変わらずの地獄が続くというのも皆さんよくご存知でしょう。

それに対し、「今に在る」「たった今の状況と一つになる」 こんな感じでいると、行動が自然と起きて、 その行動こそが「全体(宇宙、神etc.)」にとって適切な「正しい行動」だということです。

ただし、こんなの読んで「よーし、じゃあ正しい行動するぞ!」なんて思っても全くの無駄で、 むしろその「よーし、じゃあ正しい行動するぞ!」などという思考および当該思考から出てくる行動こそが、 正しい行動を妨げていることに気付いた方が良いです。

繰り返しになるけど、 「今に在る」「空間の意識とつながる」「この現世が夢だと分かる」「『私』というものが存在しない」 違うのは呼び方だけでどれでも同じなのですが、こんな状態になったとき、 私という身体を通して自然と湧いてくるのが「正しい行動」であり、

それは最早エゴが身体を動かしている行動ではない、 頭で考えたり努力でどうこうできるものではない、 ということは覚えておいてください。

以上、今回はここまで。

第8章八節から九節に続く。

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