ニューアース

第9章

解説まとめ『ニューアース』2019版 第9章 Your Inner Purpose

前回の記事

前回は

「思考が中断した瞬間に注意しよう」 「エゴの毎度ながらのパターンに気付こう」 「Stillnessや静寂とは、どんな思考や感情が現れようとも、それらよりも近くにあって変わらない何か」

ということについて書きました。

今回から9章で三節しかありませんが、三節目が長いです。

9章一節 内なる目的と外部的な目的

まず9章で主張されているのが、

「殆どの人間がエゴのフィルターを通して生きているので、 退屈やストレスを感じたり『金が手に入れば人生うまく行くのに』などと考えたりして人生を過ごしているだろうが、 何をどうしようと、真の人生は外の世界には絶対に見つからない

ということ。

じゃあ「真の人生、人生の第一目的って何?」という話なのですが、 これに対するアンサーが「私が何者であるか」であり、その他のこと、 経歴や肩書や所有財産や身体やらは、全て二の次だというわけであります。

  • 真の人生、人生の第一目的、内なる目的:自分が「何者であるか」
  • 夢の人生、人生の第二目的、外部の目的:自分が「何をするか」

たとえば、エゴ丸出しの状態で志望校に合格したり金を稼いだりしても 喜びなんてエゴが感じる一時的なものだけで、 その後にはさらなる苦しみがやってくるというのが良い例で、

「自分が何者であるか」を意識していないと何を達成しても虚しいだけだというのは、 それなりの経歴を重ね、 今それなりの地位についている人は痛いほど実感できることでしょう。

一方、そうでない人については、 「金さえあれば」「○○大学に合格しさえすれば」「□□が実現すれば」 なんて考えている人多いでしょうが、

そういうのを達成したければ達成してもいいけど、 それを達成しても救いなどそこには無く「今の状態」がずっと続くだけです。

なので、「今ここにはない未来について妄想するのはお止めなさい」と言いたいのですが、 やっぱり自分で痛い目に遭わなければ分からないでしょうから、好きにすればよろしい。

※「志望校合格や金を稼ぐといった外部の目的は意味も価値も無い」と言いたいのではない。 それらは外部の目的なので、内なる目的、第一目的と調和させよと言っている。

ともかく、何か達成したい目的があるならば、 唯一である「たった今」の人生において第一目的を達成した上で当該目的に向かって進めば良い、 というのが本章の主題であり、

第一目的を達成するための内容が、 2章から長々と書かれてきたことであります。

9章二節 目覚め Awakening

ただ、本書の1章から何度も読み返し、内容を丸暗記すれば目覚めることができるのか、 意識に変容が起きて思考の檻から脱出できるのかといえば、 そう一筋縄ではいかないのが面白いところで、それは当節にもある通り。

思考との同一化から抜け出すための、 思考ではなくその背後にある気付きが人生のメインになるための、 目覚めるための「決まった手順」「達成すべきこと」 果ては「インチキメソッド」があればマインドは大喜びなのですが、

目覚めは大学受験や資格試験ではないので、 「決まった方法」や「達成すべきこと」なんてものは一切ありません。

また、「目覚めた人間は〜〜でなければならない」などというのも、 マインドがこしらえた酷いカン違いで、 「目覚めるために人に親切にしなきゃ」 「悟るために怒ったりせず、何があっても穏やかに毎日を過ごさなきゃ」 などといった強迫的な思考に囚われて生きていても目覚めることなどなく、 単にエゴが強化されてしまうだけです。

じゃあどうすれば良いのかというと、 ぶっちゃけてしまうと「目覚めるためにできることなど、何一つ無い」が正解で、 何をやっても思考でこさえた「理想」を追い求める形になり、 エゴの餌になるだけであります。

ただ、ふっと 「あ、オレが恐怖で震えているのは今ここでのことではなく、頭でこしらえたイメージに対してだな」 「オレが頭にきているのは(苦しんでいるのは)、頭の中で作り上げた『オレの物語』に対してだな」 「たった今、この瞬間には何の問題もないな」 なんて気付くことがあり、

その気付きがキッカケとなって、 その「静寂」「空間」の瞬間がどんどん広がっていくのです。

ただし、「あの気付きの感覚をもう一度再現しよう」 「静寂や空間への気付き、アイデンティティの移行をコントロールできるようにしよう」 なんて考えても無駄で、思考でそんなこと考えても ましてやインチキメソッドをやってみても、 絶対に再現やコントロールなどできません。

「静寂」や「空間」といったものはエゴや思考を超えたもの、というか、 エゴや思考や感情やその他の形は「静寂」「空間」の中で常に変化しているのであり、 当節でいうところの「目覚めのプロセス」に従って自然とその真実に気付き、 「今に在る」になっていくしかないのであります。

以上、今回はここまで。

次回に続く>>

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