前回の記事:第9章一節から二節
前回は
「外部、形に人生の意味を見出そうとしても無駄」
「内なる目的、自分の意識と外部の目的を調和させよ」
「ただし、意識の変容はコントロールできない、運否天賦」
ということを書きました。
今回から長い三節で、
いわば本書の総まとめみたいな感じになっております。
文章自体は会話形式であるため読みやすい、読めば分かるだろうから、
抜粋したものを箇条書きにしていきますが、
非常に長いので複数回に分けて掲載してまいります。
なお、当会話を読んでもサッパリ意味が分からないという人は、
1章からやり直しなので振り出しに戻ってくだち。
9章三節 A Dialogue on Inner Purpose
質問者「人生の目的を見つけたい」
著者「あんたの人生の目的は、今ここで私と話すことだろ」
質問者「(論点が)ちょっとズレてるかな…私は人生全体の目的について言っている」
以下著者
- あなたが「今に在る」ことに気付かない限り、行動だの未来だの、
思考がでっち上げた時間の次元でばかり人生の意味を探し続けることになる。
- そんな次元で意味や充足を探しても、いずれ崩れ去る。相対的で不安定で一時的だから。
達成によりエゴが強化され、崩れるときも自己憐憫によってエゴが強化される。
- 内容が何にせよ、外部的な目的は、全て相対的で不安定で一時的。
- だからといって外部は全部無駄で価値が無いというわけでない。
一義的な目的である「内なる目的」とちゃんと調和させよ、内と外を結び付けよ。
- 第一義的な「内なる目的」と調和して生きていないと、どんな目的も、
地上を天国にしたいという目的ですら、エゴに支配され地上を地獄に変える。
- 大切なのは目的や行動ではなく、その基にある意識の状態。
思考の檻から脱出して「今に在る」こと。人生で唯一のものは「今」だから。
- この第一義的な「内なる目的」を達成することは、新しい現実、新しい地の基礎を築くことになる。
そして、私の目的や意図は宇宙の進化の動きと一つになり、外の目的に力がみなぎる。
- なので、今していること、今いる場所を人生の主要な目的とせよ。それは時間の否定および超越となる。
時間の否定ということは、その「心理的な時間」をでっち上げた思考の否定であり、エゴの否定である。
これにより内なる目的と外の目的が調和し結び付く。「在ること」と「おこなうこと」がつながる。
- 電話帳のページをめくるとき、主要な目的はページをめくること。次が目当ての番号を見つけること。
だって目当ての番号を見つけようとしているのは思考だから。
「たった今、この瞬間」している行為に、目覚めた内面を反映させる。思考よりも行為そのものを優先させる。
- 何をするにしても時間がかかるが、しかし時間は常に「今」しかない。
内なる目的が時間の否定でも、外の目的には未来が関わってくるし、時間なしには存在できない。
ただし、外の(物理的)時間は常に二の次。
- 不安やストレスを感じるのは、外の目的に支配されて内なる目的を見失っているから。
一番大事なのは私の意識の状態。次が「たった今」していること、あとは二の次。
9章三節その2
質問者「『今に集中』なんてしていたら、大きなことが成し遂げられないじゃないか」
以下著者
- 大きなことは小さなことを大切にする中から生まれる。
- 人生で唯一の「たった今、この瞬間」を疎かにするならば、
どんな偉業を達成し、どんな素晴らしいモノ、偉大な名声を獲得しても、絶対に幸せにはなれない。
- そもそも「偉大」「素晴らしい」なんていうのは、抽象的かつ相対的な概念で、
思考が決めつけたインチキに過ぎない。
- 「たった今に在る」ときだけ、大いなる力とつながることが可能となる。
というより、あなたを通してその「大いなる力」がこの世界に発現する。
- 「業を成すのは私ではなく私の内なる父である。私は、自分では何もできない」
- 肝心の内なる目的を忘れ、「たった今」「今に在る」よりも、何か重要なことがあると思ってしまう。
→「たった今」という瞬間に背を向ける。→ストレスやネガティブ性が発現する。
→自分は「意識」「大いなる宇宙力」から切り離された孤独な存在だと信じ、
エゴに取り憑かれてあれこれやっちゃう。
- 「今」という瞬間を通じて、あなたは生命そのものの力にアクセスするが、
「たった今」「今に在る」に背を向けると、生命も宇宙も神も大いなる力も、
ひいては本書の内容も全てただの概念となってしまう。
頭の中だけの事になってしまい、力など到底なくなってしまう。
今回はここまで。
第9章三節その3から4までに続く。
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