受験で苦手な科目がある場合、大変苦労します。 私は理系の大学生だったにも関わらず数学が苦手でした。
数学が苦手なせいで大学を中退しましたし、東大プレの数学のテストでは5点でした。
高校生の頃の私は 「理系でないと、良い職業につけない!就職先が無い!」 と周囲から大嘘を教えられ、私もその通りだと思い込み、 無理して理系の大学に進学してしまいました。
その結果、無理がたたって中退ということになりました。
その後、東大文Ⅲに入学し、文学部に進学するのですが、 文学部でも東大文学部だと、就職先はいわゆる「良い就職先」「良い職業」ばかりなわけで、 高校生の頃に世間知らずな田舎教師や保護者から言われていたことは、 事実とは大きくかけ離れていたことを知りました。
高校生の時に植えつけられた「理系以外は就職無い」 というのは一体何だったんだろうと、今でも思います。
大体理系だと、技術者を粗末に扱うこの日本社会では長時間労働の末に使い捨てられるだけじゃないですか。 皆さんも就職がどうだとかセコいことを考えず、好きな学部に進みましょう。
と、苦手科目について書くつもりが、かなり脱線してしまいました。 ここからが本題です。
私の苦手科目は数学でしたが、これにどう対処するかが 大きな課題でした。
私の勉強の仕方は、1日1科目を納得いくまでやり続けるという方法なのですが、 とても数学を1日中続ける気にはなれませんでした。 心の奥底に、数学に対する抵抗感、トラウマがあったからです。
そこで、1日1問解くことを毎日続けることで、 数学に対する抵抗感、トラウマを薄める方法をとりました。
メインの1科目を勉強する前に、 ウォームアップ気分で数学の問題を1問解き、 それからメイン科目を勉強していました。
たった一問でも、毎日続けることにより、段々と数学に対する抵抗感が 薄まっていくのが実感できるようになりました。
2ヶ月くらい続けていると、ちょっと苦手だなという意識残ったままでしたが、 抵抗感が薄まったおかげで1日中数学をやることもできるようになりました。
以上は、無理ない計画から始めて、 何度も繰り返すことで習慣にするという方法を実際に使用した一例です。
苦手科目があるのなら、みなさんも「小分けにして、毎日少しずつ解いてみる」 という方法を試してみたらいかがでしょうか。
「全科目苦手だよ!!」という人は、 どの科目でもいいので、一番勉強するのに抵抗を感じない科目を選び、 徹底的に、偏差値60くらいになるまでやり込むと「ああ、成績が上がるってこんなものなのか」 と実感でき、他の科目でも同じことを繰り返せばいいだけ、ということに気づけます。
「世界史の勉強法」にも書きましたが、 「苦手=基礎ができていない」というパターンが多く見受けられます。
そういう場合、まずは薄い基礎的な問題集を一冊やってみてください。
...