未知の世界に対する恐怖

何かに新しくチャレンジし、成功しようとする時に、 本人の自覚が無い一番厄介な恐怖が、 「未知の世界に対する恐怖」です。

特に、何か新しいことにチャレンジする時や サボったり失敗が多い人間が、成功しようとする場合、 「未知に対する恐怖」は頭をもたげてきます。

そんな厄介な恐怖があるために、人は新しいことにチャレンジする時に 最初の一歩を踏み出せなかったり、何かを始めても、失敗続きで途中で投げ出してしまうのです。

では、「未知に対する恐怖」とは、 どのようなものか見ていきましょう。

潜在意識は変化が嫌い

人間の心の奥底には、「潜在意識」という 本人には自覚できない意識が存在しています(多分)。

潜在意識については、これ以降の記事でも色々 書いていますので、詳しく知りたい人は このサイトや本で調べてみてください。

で、この潜在意識の特徴の1つに、 「マンネリを好み、変化を嫌う」 というものがあります。

たとえ現状に不満があって、現状を変えたいと あなたが思っていても、あなたの潜在意識は 「不満はあるけど、今のままでいいや」 と思っているのです。

ですので、あなたは現状に不満を持ちながらも、 何ら自分の行動を変えることはしないのです。 人間は、潜在意識に「操られた」通りにしか行動できないからです。

このことが、何か新しいことにチャレンジしたり、 失敗続きの人間が成功する時に、邪魔になるのです。

新しいことにチャレンジするということは、 「未知の世界」に飛び込むということです。 失敗を繰り返した末に成功するということも、 成功した状態という「未知の世界」に飛び込むことです。

自分の知らない新しい世界を経験するなんてことは、 「不満はあるけど、今のままでいいや」 と考えている潜在意識クンが喜ぶはずがありません。

ですので、何か新しいことを始めようとする時、 変化を嫌う潜在意識が大いに働き、 「いや、俺には無理だ」 「これは危険だから、やめておこう」 などと自分で勝手に思ってしまい、 チャレンジを恐れてしまうのです。

私の例を挙げると、 私が長い間、株取引に手を出さなかったのも、 「株取引」という未知の世界を恐れていたからですし、 何年もニートで過ごしたのも、「ニート脱出」という 未知の世界に足を踏み出すのを、恐れていたからです。

「あ〜お金が欲しい」 「ニートでいるのは嫌だ」 と思っていたにもかかわらず、 「株なんて、損するだけだろう」とか 「ニート脱出なんて無理無理」などと勝手に思い込んで。 未知の世界に飛び込むことを恐れていたのです。

失敗よりも成功が恐い

そして、高校時代の私のように、 失敗続き、挫折続きだった人間が 成功に向かって努力する場合も同じです。

マンネリ大好きな潜在意識のおかげで 「どうせ成功するわけないよ」 「やるだけ無駄無駄、それより遊ぼうぜ!」 などという思いが浮かんできて、 途中でやめたり、サボったりするのです。

結果、サボった挙句に失敗するのですが、 当の本人は 「何でオレはサボってばかりなんだ」 「また失敗したよ!いい加減にしろ!」 と悔しがりします。

しかし、悔しがっている当人の潜在意識レベルでは 「サボる、失敗=当たり前」になっているので、 「ああ、いつも通りにサボって良かった」 「ああ、いつも通りに失敗して良かった」 と安心しているのです。

潜在意識レベルでは 失敗以上に、「未知の世界」である、 「成功すること」を恐れているのです。

以上の文章を読んで、大抵の人は 「そんな馬鹿な!」と思われるかもしれません。 そういう大抵の人は良いのですが、私のように 新しいことがはじめられない人、 失敗続きの人、サボり癖が付いている人などは 思い当たる節があるのでしょう。

では、未知の世界を恐れる潜在意識を変えて 新しいことをはじめたり、成功するための 私なりの方法を書いていきます。

潜在意識を変えていく

①潜在意識の声を無視する

何かを始めようとしたり、努力している最中に 「どうせ上手くいきっこないよ」「無理無理」という考えが 頭の中に浮かんできます。

そのような考えが頭に浮かぶのは、 変化したくない潜在意識がもがいている証拠です。

「ああ、潜在意識が変わろうとしているんだなぁ」 と思い、潜在意識の苦しむ声は無視して、 少しずつで良いので行動を変えていきましょう。

日や回数を重ねるにつれ、最初に浮かんでいた ネガティブな考えは頭に浮かばなくなってきます。 その時には、潜在意識の考えも変化して、 自分が変えた行動が習慣になっていくのです。

②イメージの力を使う

潜在意識の特徴の1つに 「頭で思ったことと現実とを区別できない」 というものがあります。

この特徴を利用して潜在意識を変える方法が、 自分がやりたいことをイメージする という方法です。

やり方は、

翌日にやりたいこと、やるべき目標を紙に書く

→書いた目標を眺めて、実際にやっている姿をイメージする →できたかどうか確認

これだけです。

潜在意識は頭で考えたことと、実際の出来事を区別できないので、 頭で具体的にイメージできたことは、必ず実行できるのです。

とはいっても、いきなり突拍子もない目標を イメージしても、潜在意識は身構えてしまいます。 (かつての私のように、いきなり「3億円ありがとう」 とやってもダメだということ)

まずは、「机の周りの片付け」「おやつは我慢する」 くらいの、簡単な目標を立ててイメージし、実行していくと、 潜在意識も 「イメージしたことを実行するのは簡単だなぁ」 と思うようになっていきます。 そうして、段々と目標を高くしていけば、 潜在意識も徐々に変わっていくのです。

紙に書いてイメージした目標が 達成できた場合は、大いに喜び、 達成できなかった場合は、 「こんな時もあるさ」と割り切り、 目標に無理がなかったか、再考してみましょう。

<追記>
イメージすることは、色々な場面で使えます。 私が東大受験の時は、翌日やる内容を紙に書き、 それを実際にやっているイメージをしていましたし、 私が花粉症を治せたのも、「花粉症は治った!」と イメージできたのが、大きな要因の一つです。

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