「勉強する」といいながら、机に座って参考書や問題集を眺めているだけ、 という人がよくいます。
高校生の頃の私もそうでした。
勉強ノウハウ本に「素早く眺めて、それを何度も繰り返せ」みたいなことが書かれていて、 それを真に受け「そうか、眺めるだけなら楽だよなぁ」と思い、 ボーっと参考書などを眺めていたのですが、ちっとも頭に入ってきませんでした。
その結果、行きたかったQ大はセンターの点数が酷く受けられず、 嫌々受験した地元の大学は試験中に居眠りをして時間を過ごし、
後期試験のS賀大学では30分で退席してゲーセンで時間を潰すという、 楽しい結果となったのです。
ニートから東大合格を目指したとき、 最初は高校時代と同じくボーっと教科書や問題集を眺めていたのですが、 全然頭に入らないので方針を180度変え、 徹底的に書いて覚えることにしました。
問題集を解く際はもちろん、解答を見る時も、参考書を読む時も、 単語帳を見る時も、片手に鉛筆を持ち、気づいたこと、要点、感想などを 問題集、参考書のページの余白に書いていきました。
それを4月から始めたのですが、12月にはコアとなる問題集、参考書は 私の書き込みでグチャグチャな、すさまじいものになりました。 しかし、それが私にとっては一番読みやすく、一番頭に入りやすい問題集、参考書となったのです。
グチャグチャに書きこまれた問題集や参考書を眺めると、 今までやってきたことが走馬灯の様によみがえり、 「ああ〜、なんか東大に受かりそうな気がしてきた〜」 という気持ちにさせてくれるようになりました。
机の上の勉強だけでなく、勉強する際は、手や体を動かしましょう。
確かに手や体を動かすのは面倒です。 しかし、面倒だ面倒だといって何も動かさないと、何も身に付きませんし、何も学べません。
絵の描き方の本を読んだだけで、実際に絵が上手くなるでしょうか。 カーブの投げ方の本を読んだだけで、実際にカーブが投げられるようになるでしょうか。
机上での勉強も同じことです。 実際に手を動かして、問題解いて、気付いたこと、疑問点、要点などを 書いて書いて書きまくって、成績が上がっていくのです。
ここまで読んで、「そんなに大変なものなのか、自分には無理だ」と 思われた人がいるかもしれません。
最初は身構えてしまうかもしれませんが、解答を鉛筆でなぞったりするだけでもいいですし、 「こんなもん分るか」と書き込むだけでもいいです。
本当に何でもいいんで、問題集や参考書の余白に色々書いてみましょう。 右手に鉛筆、左手に書物を持って、机の上に限らずソファーの上、電車の中、布団の中など 気楽な気分でどこでも勉強するようにしましょう。
あとはやってみてからのお楽しみです。
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