ドーパミンの仕業に気付く:解説まとめ『スタンフォードの自分を変える教室』第5章後編

前回の記事:ドーパミンが人を駆り立てる

今回は第5章の後半。

ドーパミンを上手く利用して目標を達成する方法と、

その逆、ドーパミンの嘘を見抜き、不要なことをやらない方法が書かれています。

どちらをするにせよ、ドーパミンに取り込まれないようにするのが肝心で、 この辺は『ニューアース』に書いてある「同一化していることに気付く」と同じだと私は思います。

ドーパミンと「やる力」

まずはこちら。

P.185にある「目標に向かってやることをドーパミン化する」について。

私たちは欲望を「感じたい」し、欲望を刺激してくれるものが大好きなので、 その欲望を排除するのではなく利用すれば良い、

つまり、やりたくないことを「ドーパミン化」すれば良いということで、 片付ける場所にスクラッチくじを置いておくとか 「報酬の設定」なんてものが書いてありますが、

本章のこの辺の箇所をパッと読んで実践できる人、どれだけいるのでしょうか。

また、1つの成功事例として、 アル中やヤク中の更生施設で薬物検査に合格する度にスマホガチャみたいなクジが引けるようにすると、 ガチャがやりたいから83%の患者が12週間の治療を最後まで続けたとか書いてありますが、

これって、ドーパミンが出る依存対象が、アルコールや薬物からガチャになっただけで、 根本的な解決になってないような気がするのですが、私の思い違いでしょうか。

そんな訳で、この辺を読んでもピンとこないというのが私なりの感想であり、 これだけでは寂しいので、ドーパミンと目標の結び付け方について一応フォローしておくと、

目標を実現させた様子を、ヴィジュアル(視覚)のみでなく、 五感、思考、感情、動作など全ての感覚で「リアル化」すれば良く、 リアリティが増せば増すほどドーパミンが出るというわけです。

※自分が酒や煙草を飲むところを想像する場合だって、まさか視覚だけではないだろう? 味や匂いや体内への刺激や周りの喧騒など、 五感を使って「リアル化」されているから、ドーパミンが出て余計飲みたくなる。

ただ、今まで成し遂げたことない目標についてリアル化するのは難しいので、 この辺は過去の記憶を利用すればよろしい。

今までの人生で達成したことをリスト化して、どんな感じだったか感覚を抽出して改造し、 「今回の目標を達成したときは、こんな感じになるに違いない」と設定すれば、 少しはリアルになるのではないでしょうか。

ドーパミンと「やらない力」:ドーパミンの仕業に気付く

お次はこちら。

P.192あたりまでは、ドーパミンがいかに私たちを惑わすかについて書かれており、 それは以下の通り。

このようなことが書かれており、対策の一つとして

「脳が報酬に期待するもの(ドーパミンに駆り立てられるもの)」と、 「脳が実際に経験するもの」この2つを一致させよ。

なんて書かれておりますが、 そんなに簡単にいけば世話ないし、病院も警察もいりません。

なので同じ試すなら、P.194に書かれている

ワザと誘惑に負けて、その結果どうなるか観察してみる。 満足したか、それとももっと欲しくなったか。

これをやった方がよろしい。

自分の一々を観察していると

  1. 思っていたよりずっと少量で満足できること
  2. 期待と実際に得たものが違ってガッカリすること

等に気付くことができ、 無意識のパターンから解放されるわけです。 (この辺のことについては、9章でも出てくる)

以上、ここまで読んできて、ドーパミンが人間を操る悪いものたち、 ギフハブやゴリホーモみたいな秘密結社という印象を持ったかもしれませんが、

病気等によりドーパミンが分泌されなくなると、 無気力症や鬱病になってしまうとのことで、無ければ無いで困るものです。

なので大事なのは「人生を豊かにしてくれる報酬と 人生をメチャクチャにしてくれる報酬を見極めること!」と本書には書かれていますが、 私としては「ドーパミンに操られていることに気付くこと」が一番大事だと思います。

次回に続く>>

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