自分を変える教室

クッキー☆

解説『スタンフォードの自分を変える教室』第9章

前回の記事

今回は9章で、実質最終回となります。

なぜ人間は自分の思考をコントロールできないのか、 なぜ特定の考えを頭から追い払おうとすると、その考えがベッタリまとわりついてくる 「皮肉なリバウンド効果」というものがあるのかについて、

そして、そのリバウンド効果への対策についてです。

我吃了心形的曲奇☆

本章でまず目を引くのがP.307の 「同性愛を嫌悪する男性ほどゲイポルノを見て勃起する確率が高い」という記述。

「最後の最後で何てこと書くんだ」 「いかん危ない危ない…」と思いながらページをめくると…

クッキー!クッキー!クッキー!

何と!クッキー三連発ではありませんか!しかも本書初の太字フォントで2度も!

ゲイポルノ→クッキーという黄金のコンビネーション…

こんなん卑怯やわ(素)

何でよりによってクッキーなんだ、アメリカなんだからキャンディにすれば良いのにと、 非常に嘆かわしく悲しい気持ちになりました。 (注:飴に限らず、アメリカではチョコやガムなど砂糖メインの菓子は大体candy)

それはともかく、何で忘れようと躍起になると逆に頭にこびりつくのか、 それは脳には「オペーレーター」と「モニター」という機能が備わっていて、

  • オペーレーター:自己コントロールシステム、自分の意志に依存。多大な心的資源とエネルギーを使う。
  • モニター:特定の対象物に自動的に反応、作動する。危険察知機能。特にエネルギーとか必要なし。

それぞれこんな感じとなっており、両者が並行して作動しているから。

なので、いくら脳内のオペーレーターで「クッキー☆のことなんて考えないようにしよう! クッキー☆のことなんて忘れて真人間になるんだ!」と必死に思っても、

一方の脳内モニターが「ぷはー」「今日もいいペンキ☆」「あら、霊夢、またサボり?」 「休憩中よ」「きっと、今日は休憩の日なんだよ!」 と自動的に再生しているので、自分ではコントロール不可能でどうしようもなく、

さらに、当の本人はこのモニターの自動再生を「自分の声」「真実」だと思いこむので、 「何で忘れようとしても忘れられないんだ!!」と悩むわけです。

これがクッキー☆程度ならともかく、自己否定の言葉や 「自殺」というワードまでいくと大問題になるというのは、本書に書かれている通り。

コントロールを手放しなさい

ではこの厄介なモニターの声に対し、どう対処すれば良いのかというと、

P.312にある通り「コントロールしなければコントロールできる!」これに尽きます。

不安や自己批判やネガティブを押さえつけ、ポジポジになろう、 無理矢理キラキラ☆ハッピーになろう!なんてやっても、

身体はすでにモニターのメッセージを受け取っているので、 全くの逆効果で、余計不安やネガティブになるというのは本章に書かれている通りです。

なので、モニターの声をあるがままに、そのままに放っておく。

「今に逆らわない」「思っていることが思っていること」「感じていることが感じていること」 という態度をとっておくと、モニターの声は弱まって消えていくのです。

また、「考えてはいけない」が余計考えてしまうのと同じく、 「してはいけない」と思っているとやってしまうのもモニターの仕業。

酒、煙草、ジャンクフード、浮気、ギャンブルetc. こういったものに対する思考を抑圧するのは意志力にとって天敵で、 禁止したものにハマってしまい、抑圧は全くの逆効果ということなので、

思考を押さえつけずそのままにし、行動だけを制御しましょう。

「思った通りに、感じたとおりに振る舞う必要は無い」 「思考はコントロールできないが、行動はコントロールできる」

これは余程酷い中毒者でない限りは真実なので、 行動だけ何とかすれば(思考を何とかするよりよほど簡単)、 そのうちモニターの声も沈静化していくことでしょう。

「やらない力」を「やる力」に

もう1つの対策として、 P.323にある通り「あれをするなこれをするな」ではなく 「あれをしようこれをしよう」にする、というものがあります。

例えば「廊下を走るな」ではなく「廊下を歩きましょう」、 「ジャンクフードを食べるな」ではなく「野菜を食べましょう」、 「望まないこと」を考えるのではなく、その逆の「望むこと」を考えようというものです。

「て、これって引き寄せ赤本の”転換のプロセス”じゃないか」と思ったのは 私だけではないはず。(当サイトの記事:解説エイブラハム赤本

※エイブラハム引き寄せ本について、 このことはいつか書こうと思って書けていなかったのだけど、 筆者はア○ウェイの幹部クラスで、それだけ人心を操る能力に長けていたのでしょう。 ただ、アム○ェイが繁栄しているのをみると、赤本とか青本に書かれている理論には 何らかの力があるということであり、毒にも薬にもならない本を読むよりかは何百倍もマシだし、 事実、ブラック企業で苦しんでいた時の私には薬として効いたので、やっぱり何かあるのだと思う。

さらにP.326の煙草の話は、モロにOSHOのチェーンスモーキングの話で、

「タバコが吸いたい衝動をごまかすのではなく、自分の中にある衝動を見つめる、観察する。 こちらが衝動に負けようと負けまいと、衝動はいずれ去っていくことが発見できる。 波乗りのように衝動を乗り切る、やりすごす」

こういう「観察と気付き」が大事なのは、他の記事でも散々書いてきた通りで、 何か、科学も精神世界も、目指すところは一緒なのかなあなどと思いました。

あと、これは私個人の考えですが、本書では散々「自己コントロール」と言っているけど、 それは「無意識にやっていることを意識的にしなさい、意識に上げなさい」ということで、

究極的には「コントロールを手放しなさい。宇宙に逆らうのは止めなさい」 ということではないかと思います。

以上、次回は10章および私の感想。

次回に続く>>

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