依存心を断ち切り薬剤師試験に合格された方からのメール

先日、読者の方よりメールをいただきました。

実を言うと、その方からは昨年の7月半ばに質問メールをいただいていて、 そこそこ回答しがいのあるメールだったので、 「ちょっと考えをまとめて答えよう」と当時思って保留にしていたら、 そのまま放置してしまった経緯があります。(それについては御本人にきちんと謝罪した)

ともかく、今回のメールは以下の通り。

仕事のカテゴリに本記事を書いたのは、 「薬剤師」なんてワードが出てきたからです。

メールの内容(原文ママ)

題名:薬剤師国家試験に合格しました

薬剤師合格証
送っていただいた合格証書。

こんにちは。いつぞや質問のメールをさせていただいた者です。

タイトル通りなのですが、このたび第103回薬剤師国家試験に合格いたしました。 そして無事、就職先も見つかりました。やったぜ。

ながら勉強をはじめ、何かを成し遂げようとする時の心構え、精神世界の勉強・・・

2回の留年から立ち直り、そこからストレートで卒業し、国試に合格できたのも、 東大六郎さんのサイトに出会えたことがきっかけのひとつだと確信しています。

本当にいろんなことを六郎さんのサイトから学ばせていただきました。 ありがとうございます。

話が変わって感想のようになってしまうのですが、六郎さんのサイトや様々な本を読み、 その都度多くの発見や疑問が出てくる未熟な私ですが、分かったことが1つあります。

それは、何事も自分でやることの大切さです。

今までの私は、他人に頼り、他人に評価されることで自分を確立していこうと考えていました。

しかし、そうやって他人の目を気にしながら生きてみても、 相手に気に入られるためいろいろと決めてもらいながら生きてみても、 不安も恐怖もなくならず、どんどん自分が自分じゃなくなるように感じました。

それもそのはずです。誰かに心理的に依存して生きてきたのですから。 誰かに依存していると、その依存相手 の顔色で自分の評価が決まってしまう。 逃げたいと思うときもある。誰かに助けてほしいと感じるときもある。 いつも誰かに責任をなすりつけようとしている自分がいました。

それに気づき、自分の意思で行動していこう。 心理的な依存を少しずつでいいから無くしていこう、 そう決意したとたん、私が私になったように感じました。

それからは、どんな小さなことも、どんな嫌だと感じることも、他人に責任をとってもらうのではなく、 「これも自分の選んだことだ」と考えて、その出来事に真っ正面からぶつかる覚悟を決めました。

すると不思議と清々しい気持ちでした。 これがガンガジのいう「逃げずに正面から立ち 向かいなさい。それで心が引き裂かれてもいいのです」 という言葉の意味なんだなと心身ともに実感しました。(といっても、つい最近ですが。)

本当の自分の気持ちに気がつくのは大切なことだなと実感します。 

そういった本当の自分が思っていることをしっかりと見つめること。 そういった感情や思考を悪いモノだと決めつけて、 「べき」という他人のものさしで行動してしまう習慣を見直すこと。 本当に自分が望む物を自分で考え、自分で自分を変え 、自分を頼ること。

それが、ダメな自分を変える(と現時点の私が考える)唯一の方法であること。 私はそう考えています。

そしてこれからも、様々なことがあると思いますが その都度、自分で自分を頼って生きてみようと思います。

また、以前の質問も六郎さんを頼る私自身の心理的依存心からの質問であったことを、 このメールにて謝罪いたします。すみませんでした。

それでは、失礼します。

私の回答

以上、自分の依存心に気付かれてそれを克服し、 見事薬剤師試験に合格された方からのメールでした。

留年から立ち直り薬剤師の試験に受かったことも素晴らしいのですが、 何より素晴らしいのは、御本人が自分の「依存心」に気付かれたこと。

もし私が、昨年の質問メールに対して「これこれこうではないですか」 「これこれこうしなさい」と報告者様に返答なりアドバイスをしていたなら、 一体どうなっていたでしょうか。

失礼を承知で申し上げると、報告者様は私の言葉を表面上だけ聞いて、 内面の奥底では何も変わらなかったはずです。

そして、もし薬剤師の試験に失敗でもしていたら、 「この六郎とかいう奴のせいで不合格だった!一生恨んでやる!!」 などといって、依存心が酷い逆恨みへと変化したことでしょう。 (私を逆恨みせずとも、身近な人間に責任転嫁していたはず)

そんなことになる代わりに、報告者様は自分で自分の状態に気付き、 その気付きによって御本人の世界が大なり小なり変容し、

結果、不遇な状況から薬剤師に合格できた、 といえるのではないでしょうか。

※この記事をアップした後、当該ご報告者様から 「その通り、きっと私は変わらないままだっただろうなと思います」という返事をいただきました。

このように「自分で気付く」ということこそ、 私がずっと書いてきた当サイトの主題の一つであり、

私が昨年のメールに返信しなかったのは、 報告者様の素質をメールの文面より見抜き、 このような結果になることを確信していたからであります(大嘘)

ともかく、受験にせよ引き寄せにせよ何にせよ、 自分の進化を妨げているものの一つが他ならぬ自分の「依存心」ということで、 今回の報告者様のように、それに気付かれれば、事態は改善していくというお話でした。

以上、手短ですが今回はここまで。

このテーマについては、 引き寄せのカテゴリにおいて別に記事を書いている最中だったので、 そちらの記事も完成次第、改めてアップいたします。

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