書類選考に通る職務経歴書の書き方

転職する場合に一番面倒なのはもちろん面接ですが、 面接と同様に面倒なのが、職務経歴書を書くことです。

初めて転職する人の中には「一体どういう風に書けば良いのか分からん」 と思われる人もいらっしゃるでしょう。

そこで今回、大阪のリクルートエージェントで鍛えに鍛え上げ、 他社エージェントさんをも唸らせた私の、 書類選考に受かるための職務経歴書の書き方を紹介していきます。

書類選考に通る職務経歴書の内容

ネット上に職務経歴書のフォーマットは転がっていますが、 この記事でも概要とポイントを書いておきます。

基本Wordで書くものですが、Excelでもメモ帳でも、 内容が良ければ何でもOKだと思います。

内容その1:職務要約

「私は今まで〜の仕事をしてきました(しています)」と書く箇所。 今やっている仕事(例:月次、年次決算、固定資産管理etc.)を羅列するだけで充分です。

内容その2:職務経歴

何年何月から何年何月まで、どういう会社(資本金、売上高、人数必須)で、 どのような仕事をしてきたか書く箇所。

ず〜っと同じ会社にいても、仕事内容が変わっていると思いますので、 最初は自分の仕事内容を少なくしておいて、徐々に多くしていくのがポイントです。

たとえ今やっている仕事を、最初から担当していたとしても、 「入社直後は少しの仕事しか割り当てられなかったけど、 認められてきて段々と仕事を任されるようになりました!」 というニュアンスを伝えるために、入社直後の仕事内容は少なくし、 「徐々に仕事が増えた」ということにしておきましょう。

また、「現場の方々と協力して〜を構築した」「営業部と連携して〜」 と、他人や他部署との「つながり」を嘘でOKなので書いておくと、 「おっ!こいつは協調性があるな!」などと面接官に思われます。

私のように、協調性など無かったとしてもです!!

内容その3:活かせる経験、知識、技術

仕事の中で築いてきたものを書く箇所。

PCスキル(Word,Excel,パワポ)、決算業務、税務会計、 税理士法人との折衝など、何でも良いので書きましょう。

「何も書くことが無いよ!」という人がいるかもしれませんが、 別にスキルや知識だけじゃなくて、”経験”でもOKなのです。

お客さんのクレームを真摯に受け止めたとか、 他部署と協力してカイゼン(笑)につとめたとか、 何でも良いので「他人と協力して何かやった」ということを書いておけば、好感度アップです。

内容その4:資格

自分が所有している資格を書く箇所。

運転免許はきちんと「普通自動車免許第一種」と書きましょう。 TOEICですが、書類に書けるのは600点くらいからなのでしょうか。 (受けたことないので知りません) この資格欄は、嘘を書いたら後で大変なことになるので、正直に書きましょう。

内容その5:自己PR

一番書くのに苦労する箇所です。

PRの基本型は、 「はじめは××で、何度も失敗し、挫折しそうになりましたが、 現場の方々や周囲の方々の協力もあって、○×することができました。 現在は○○で、今後は△△をしていきたいと考えております。」 これでOKです。

嘘でもOKです。 適当に「周囲の方々」を作ってしまいましょう。

大事なのは、「ポジティブさ」と「協調性」です。

ただ、一貫してポジティブだと、嘘臭くなるので、 ポジティブ⇒ネガティブ(挫折、失敗)⇒ポジティブ(協力、手助け) と、間にネガティブを挟んでおけば、信憑性も上がりますし、 周囲の人と協力して、失敗や挫折を乗り越えたということも伝わります。

あと、「今後は〜」の後は、転職先でやりたいことと絡めておけば 書類選考は通過しやすいし、面接でも苦労しないので、 「今後は〜をやっていきたい」の部分は、転職先の業務内容を良く読んで、それに沿って書いておけばOKです。

職務経歴書は面接前に読んでおく

というわけで、書類審査に通過しやすい職務経歴書の書き方を説明してきました。

一つ注意してほしいのは、

自分で書いた職務経歴書はプリントアウトしてキチンと読んでおく

ということです。

面接時には、職務経歴書を元に話が進みます。 面接官から聞かれて「あれ〜?そんなこと書いたかな〜?」というのでは、洒落になりません。 嘘八百をでっち上げた場合は、特にです。

架空の過去を創り上げた人の場合は、周囲の人たち(名前も用意しておく)と どのように協力したのか、それによって何を学んだのか(もちろん協調性)、 どのように失敗や挫折を乗り越えたのか、 これらのことを具体的にシミュレートしておきましょう。

そのシミュレート結果を、プリントアウトした経歴書にメモとして書き記しておくのです。 こうしておけば、面接対策もバッチリということになるのです。

「嘘なんて書けない」という人もいるでしょうが… 会社側だって「働きやすい職場」「風通しの良い職場」 などと、嘘八百を並べ立てているのです!!!!

資格や学歴等、証拠書類が必要なもの以外は全て嘘だったとしても、 企業側の吐いている嘘に比べたら可愛いもんなのです。

転職活動で一番必要なスキルは、学歴や職歴なんかではなく、 ハッタリかます度胸と、それを押し通す勢いであります。

転職者のための面接対策:面接前夜と面接当日編に続く。

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