4章 エゴへの対処法色々

前回の記事:4章 セルフイメージとエゴ

この4章にはエゴに対応する策が色々書かれているので、 たまには本文に沿って紹介してまいります。

ちなみに本書からの引用だけ読んで、あとは飛ばしてくださって結構です。

P.196:「自分はああだこうだ」というセルフイメージは、ポジティブだろうとネガティブだろうと、 どれもみんなエゴ。

優越感や劣等感、すべてエゴが感じていることに気付く。

これは前回の記事の内容。

P.199:被害者意識=自分が被害者という「物語」との同一化(可哀相なオレの物語)。

自分が何者かでいられるから、被害者の物語を終わらせたくないことに気付く。

P.251:ネガティブな状態になったとき、そのネガティブな状態に 喜びを感じている部分、目的達成に役立つと考えている部分があることに気付く。

→「いまこの瞬間、私は自分で苦しみを創り出して自分を苦しめている」

→エゴから気付きに移行できたことになる。 どんな状況に対しても、自動的な反応という限界を乗り越え、知的に対応できる。

自分が不幸なのは、自分が不幸にしがみついているからに他ならないというのがこれ。 私は3年前くらいにおぼろげながらこのことが分かっていて、 その時書いたのが「不幸に浸らない」という記事でした。

P.267:自分のエゴが強ければ強いほど、人生でぶつかる問題は、 他人や出来事のせいだと思い込んでいる。そしてそれに全く気付かない。

「自分は特別な悲劇のヒーローだ」というアイデンティティを持つ。

「オレが不幸にしがみついているだなんて、とんでもない話だ! オレが不幸なのはあいつのせいだ!社会が悪い政治が悪いんだ!」 というのはエゴの声なので、エゴの声だなと無視しましょう。

P.258:あれが起きれば幸せになれる、過去にあれが起きたから幸せになれない…

全部嘘っぱち。エゴによって本当と思い込んでいるだけ。

たった今、充分に安らかでいられない理由として、エゴが創り出した物語である。

何で大勢の人はこれが分からないかというと…

P.249:エゴは状況自体と、状況に対する解釈や反応を区別できない。

P.216:不幸の第一原因は、状況でなく状況についての自分の思考。 「〜でないから幸せでない」「〜だから幸せでない」

→思考をきちんと観察し、同一化していることに気付く。

状況によってはハードかもしれませんが、気づきましょう。

気付きのヒントとしては、「オレは本当に困っているのか?」と 自分に問いかけることがかなり有効です。

受験に落ちた、株で大損した、悪口を言いふらされた… こういう下らないこと(本人は大真面目だが)で動揺しているときに 「オレは本当に困っているのか?」と問いかけてみると、 大抵は目は見えるし手は動くし食事はとれるしで、 実はあんまり困っておらず、自分で進んで不幸に浸っているだけということが分かります。

そういうことが実感として分かり、少しマシな気分になると、 何故か解決策が湧いてきたり降ってきたりするのです。 この辺の切り替えしは、練習すれば速くなっていきます。

P.223: 自分が無意識のうちにどんな思考に囚われているか、何をしているか、気付く。

このことは2年位前に「ヒマな時に何を見ているか」という記事で書きました。

P.226: 気付きがあれば、頭の中の声の正体は、過去に条件付けられた古い思考であると認識できる。 気付きがあれば、浮かぶ思考をいちいち信じる必要は無くなる。

今、あなたの頭に浮かんでいる思考や声なんて、過去に何かの拍子で生まれた思考に過ぎません。

今は当時の状況ではないのだから、そんな思考は力を持っていないはずなのですが、 どうもその思考にしがみついて離さないのがいるみたいです。

どれくらい過去の思考を手放せたかの度合いを測るにはP.277に書いてある通り、 親と暮らしてみればよいです。

いくら虐待をうけたからといって、今は虐待を受けていないのだし、 多分あなたの方が物理的にも経済的にも強くなっている(これはエゴの領域だが)だろうから、 親などと一つ屋根の下で寝起きしても、特に何も沸きあがってこないでしょう。 少なくとも私はそうなりました。

ただ、職場では相変わらずなので、その辺が最後の砦なのかもしれません。

P.261: たった今から、自分の内面の状態に自分が責任を持つ。

「そこはかとない不幸」を感じていないか?? わずかなことでも、少しでも、自分の不幸を正当化していないか?

「今の状況がこうだから」「他人が周りがこうだから」 「過去にこうなったから」「過去にこうならなかったから」 「オレが不幸なのは全部、他人や状況や周りのせい!」

こういった不幸の正当化という、不幸の原因に気付ければ大成功! 自動的反応や同一化にヒビが入り、浄化の炎が点火する。 思考や感情と同一化していた自動的な反応から気付きへ。

ということで、たった今から自分の内面の状態に自分が責任をもちましょうということですが、 単に状態に気付けば良いだけです。

しつこいようですが、「何が何でもハッピー☆にならなきゃいけない!!」とか 「少しでもエゴが現れたら叩き潰すぞぉ!!」なんて考えていると、泥沼にハマります。

「あなたがコントロールできないもので、 あなたに影響を与えるものは、何一つない」 「あなたが掴んで離さないものが変化するものなら、それは本物ではなくニセモノである」 なんていう、先人の言葉を頭の隅にでも留めておけば良いんじゃないでしょうか。

P.261: 「いつかエゴから解放されるだろう」これもエゴ。 エゴに時間というエサを与えて強化させている。

最後に、「いつか」や「理想の未来」なんてものはクソの役にも立たない 頭の中の嘘っぱちなので、たった今から、自分の内面の状態に気付きを入れていきましょう。

他に書きたいことはあるけれど、今回はこの辺で。

5章 ペインボディとは何だ?に続く。

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