前回の記事:第9章三節その3から4まで
今回も長い三節の続きですが、その三節および9章も今回でおしまい。
前にも書いたけど、当対話は本書のこれまでの総まとめみたいなものなので、
同じ対話形式でも『The Power of Now』の方が初心者?には読みやすいかもしれません。
まぁでも前回も書いた通り、当節は本書の総まとめなので、
ここまできちんと実感として分かっていればこの対話も容易に理解できます。
9章三節その5
質問者「内なる目的を認識したとして、外的レベルで何をすべきかどうやって分かるの?」
- 外的な目的は人によって違うし、どんな外的な目的も永遠ではない。
生活が不安定になるかもしれないし、何かを獲得したり喪失したりするかもしれないが、
もはや無常な形に囚われていないので、喪失の恐怖に支配されずに生きていける。
一方で、全く変化しない人もいる。
- どんな目覚め方をするかについても、その人次第。
突然、あるいは徐々に過去と訣別する。ふいに、そうかそうなんだと気づく人もいる。
ある朝目を覚ましたら突然分かる人もいる。思考ではなく気付きを通じて自然にやってくる。
- 不確定な形—思考と感情、身体と知覚、構造物、所有物、出来事、他人の評価etc.といった無常な形に囚われなくなる。
行為の動機が欲望と恐怖に支配されなくなる。
- 不確定性を受け入れることができないと、恐怖になる。
不確定性を完全に受け入れると、生命力や研ぎ澄まされた洞察、創造力となる。
- 一義的な目的を達成すると、形や出来事が人生の主要素でなくなり、安定を求めなくなる。
「安全への欲求があらゆる高貴な偉業を阻む」。
- そして不安定でも生きていける。
エゴ、欲望、恐怖は最早行動の動機にはならず、人生に無限の可能性が開ける。
質問者「内なる目的の達成が今この瞬間と一つになることなら、どうして外部環境が変わるのか?」
- あるがままの今と一つになることは、もう変化を起こさないとか、活動しないこととは違う。
変化や行動の動機が欲望や恐怖でなく、もっと深いレベルになる。
- 今に在ることで調和した「全体」から行為の動機が流れ込み、
宇宙の力、生命があなたを通して発現し始める。
9章三節その6
質問者「全体って何のこと?」
- 全体とは、世界、宇宙といった「全存在(および空間)」のこと。
- 「私には全体性がみえない、感じられない、私は一人だ」となってしまう理由は次の2点。
- 1:感覚。五感は世界を矮小化する。ただし、レッテルを貼ったり解釈せずに思考抜きで直接感じ取ると、
バラバラに感じられる感覚の底に深いつながりのようなものが感じ取れる。
- 2:強迫的思考。「宇宙、生命、源は自分とは別だ」「生きとし生けるものは皆バラバラだ!」という思考。
しかし、全ては「源」の元に1つ。
人知を超えたつながりがある。あらゆる「形」を創っているのも「源」。
- なので、全体と調和すると、あなたは全体のつながりとその目的(新しい地を出現させる)の一部となる。
「こういう理由でこういう行動をする」というマインドで行動するのでなく、
宇宙の知性と意識的に調和することで、この世界に新しい次元をもたらす。
質問者「全体は、自らの目的と調和するために人間のマインドを利用するのか?」
著者「内なる目的を見出した人に対し、インスピレーションを通じて『全体』である宇宙は語りかける」
今回はここまで。
次回からいよいよ最終章です。
第10章一節から二節に続く。
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