ニューアース

第10章

解説まとめ『ニューアース』2019版 第10章 A New Earth

前回の記事

各章の1節ごとに解説してきた今回の解説記事も、 ついにこの10章を残すのみとなりました。

書こうと決めた当初は「本当に全部書けるのかね」 「ペインボディ辺りで更新ストップするかも」 などと思っておりましたが、

いざ書き始めると結構スラスラと書くことができ、 「自分が今やることを一つ一つやってきたら自然とここまできた」 というのが正直なところであります。

これはニートから抜け出して東大合格したとき、 ブラック企業から抜け出して何千万円貯まったときも全く同じです。多分。

こんな感じで、 たった今やることをやっていけば結果なんて後からついてくるし、 死ぬときがきたら自然と死んでいくものなのでしょう。

10章一節 形ではないもの

まず日本語版オリジナルのサブタイが付いた第一節ですが、 このサブタイ「形ではないもの」とは「意識」や「思考、マインドの理解を超えたもの」 と同義です。

その「思考やマインドの理解を超えたもの」とは何かというと、

当節にある、宇宙をはじめとする「誕生→拡大→収縮→死」というサイクルがなぜあるのか、 何で宇宙は誕生したのかということであり、

  • 宇宙の外の目的:形を創造し、形との相互関係や相互作用(舞台、夢、ドラマ…)を経験すること。
  • 宇宙の内なる目的:その形ではない「本質」に気付くこと。 気付くことで、外の目的と内なる目的の融和が起きる。 つまりその本質である「意識」を形の世界に導き入れ、 それによって世界を変えようとすること。

という宇宙の目的、特に内なる目的であったりするのですが、

このような記述も言葉、つまりは思考でもって断片化されているので、 絶対的な真実ではないというのは当節にある通り。

要するに当節は何が言いたいのかというと、

  • 絶対的な真実は「全体」だけなのだが、 それは言語、数式、概念などのマインドで理解したり語ることができない。
  • 言語、数式、概念などの思考は「全体」を断片化し、限界を生み出す。 その表現は良くて相対的な真実止まり。
  • 「私の人生」というのも相対的な真実であり、思考によって生み出された限られた視点である。
  • 突き詰めれば「私の」人生、「私の」生命なんてものは無い。 私と人生、私と生命は別々でなく一つであるから。 「全体」の一部であるから「全体」に戻っていくだけ。

という、4章二十節と似てなくもないことです。

あと、「人間のマインドには理解できないところから見れば、全ては今この瞬間に起きている」 という記述については、

「五劫の擦り切れ」や「ヴィシュヌの瞬き」といったものも、 人間のマインドが「長い」と考えるから長いのであって、 「たった今起きている」が真実なのですが、 こんなの次元を超越しないと実感できないことでしょうから、別に理解できなくていいです。

※当節等に出てくる「進化のプロセス」についても、「たった今」起きていることに注意!

さらに、日の出日没は「相対的な真実」ではあるが、 人間はその「相対的真実」に心を打たれ、 詩や絵画でもって表現するというのは書かれている通りで、

これは日の出日没に限らず、 「人生」や「人間ドラマ」といったものでも全く同様なのは、 日々生きていれば分かることです。

※『シッダールタ』のラストで「ゴータマがどうして愛を知らないことがあるだろう!」 という台詞があったが、ニュアンス的にあれと同じ。

10章二節 あなたの生命の短い歴史 A Brief History of Your Life

続いて書かれているのは、「私の人生」という相対的な真実についてで、 箇条書きにまとめると以下の通り。

  • 形として現れ、また形のないものへと戻っていくという、 形の「拡大と収縮」という動きは万物に当てはまる。 心臓の鼓動、呼吸、眠りと目覚めナド、宇宙全体の様々なところに反映されている。
  • もちろん「私の人生」にも。 何か突然生まれてきて、心身共に成長し、ついでにエゴやペインボディも成長していく。 エゴの成長とは形への同一化で、貪欲にもっと多くを求め続ける。
  • その後、ある時点から回帰の動きが始まる。 近い人の死、肉体の衰えなどが始まる。エゴは不安や鬱になって反応し悪あがきをするが、 回帰の動きは止まらない。 人生が私に働きかけ、ゆっくりと私の世界を小さくしていく。同一化していた形の解体を経験する。
  • そしてある日、「私」は消えて無くなる。何十年か前にそこから来た場所へと戻っていく。
  • 各生命体の生命は一つの世界を表現している。宇宙がそれ自身を経験する独特な方法。 私の形が解体するとき、無数の世界のうちの一つが終わる。

このように、いずれ回帰の動きが始まり、いずれは元の場所に戻っていくのですが、 まだ若い人にはピンとこないだろうし、

既に回帰の動きが始まっている人でも、 回帰の動きを「無かったこと」にしようと無駄な悪あがきをし、 苦しみの上塗りをしていることでしょう。

ともかく、その回帰の動きの詳細については、次の第三節のお話。

今回はここまで。

次回に続く>>

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