全て丸投げしよう

前回の記事:失敗と理性の力

今回は6章にある問題の丸投げ+5つについて。 本書で一番役に立つ部分といって良いでしょう。

所謂「引き寄せの法則」のような内容であり、 キラキラ☆引き寄せマスターみたいなのが書くと胡散臭いことこの上なしですが、 医者が書いているので何だか信憑性が増しております。

全て丸投げしよう

まず丸投げについてですが、 やっている最中に結果の心配をするのは愚の骨頂ということで、 結果なんて「もう知らん」と丸投げすれば、 成功は向こうからやってくるとのことです。

また、もう自分では如何ともし難い問題も「もう知らん」と丸投げして放っておけば、 論理的思考を超えた解決策がふと湧いてくるというもので、 これは私には大いに覚えのあることだし、読者の方々もそうではないでしょうか。

「何でそうなるんだ。どういう原理なんだ」 ということを言い始めるのがいるかもしれませんが、 そんな下らないことを考えるのは止めて、 「そうなるからそうなる」と思っていたほうが、結果的に上手くいきます。

ちなみに本書によると、バートランド・ラッセルもこの方法を用いていたようで、 できる人間ほどひらめきや宇宙の力みたいなのを利用し、 できない人間ほど理屈(しかも屁理屈)にすがりつくというのが、 私の個人的見解です。

創造の力を働かせる5つ

上記の「宇宙の力」というやつは本書では「創造の仕組」とされているので、 ここでは本書に倣って、その「創造の仕組」を働かせる、 丸投げ以外の5ルールを解説してまいります。

悩むならルーレットが回り始めてからでなく、賭ける前に悩め

まず1つ目は、一端やり始めたらあれこれ悩むな、ということ。 冒頭で言った通りの話しです。 「第一歩を踏み出したら、もうあれこれ悩まないぞ」と決めれば良いのです。

こんなこと書くと引き寄せ信者の面々は 「そんなこといっても潜在意識が〜」「表面だけで考えても〜」 なんて下らないことを言い始めるかもしれませんが、 表面だけでもそう思うだけでOKなので、そう思いましょう。 本書にもそう書いてあります。

潜在意識だの何だのを自身の失敗の言い訳や隠れ蓑にしている、 これが私が引き寄せとかの恩恵を受けながらも、 それ関連のコミュニティを好きになれない理由の一つです。 思えといったら思えばいいんです。

意識的に「今」に反応する習慣をつくる

何か仏教や哲学や『ニューアース』みたいな内容で、 その通り人生は「今」だけであります。

イライラしたりするのは「今」から軸がズレているから、今できないことをやろうとしたり、 過去のことを考えたり、将来の心配をしたりするからであります。

「今」という場からずれるのは勝手ですが、 創造の力が働くのは「今」だけであるので、 もし人生を変えたいならば、 まずは「あ、俺は”今”からズレている」と気付くことから始めましょう。

一度に一つのことだけやる

これは禅の基本概念であり、考えてみれば物理的には全く正しいことです。

一度に沢山のことをやろうとするからイライラするわけで、 一度に一つのことをやると決めれば、 そうイライラするものではありません。

寝ている間に考える

『ロレンツォのオイル』という、難病の息子を助けるために銀行員の父(ニック・ノルティ)が 新薬を開発する実話映画がありましたが、あんな感じです。

他にも安藤百福がカップヌードルのケースに麺を充填する方法をひらめいたとか、 寝ている間にアイデアが湧いてきたという例は枚挙に暇がありません。

これは潜在意識を活用する方法で、 まずは枕元にメモ帳を置いておきましょう。

働きながらもリラックスする

仕事中でも効果は絶大ですが、単に仕事中だけでなくどんな状況下においても、 1秒またはコンマ1秒でも何でも良いので、 「一瞬だけ」フッと力を抜きましょうということです。

これは私が風邪のひき始めの時に、さっさと風邪を治す方法と似ております。

以上、6章は結構役に立つことが書かれているので、 効果を実感したい人は繰り返し読んで実践して、身に付けてください。

幸せとは思い込みに続く。

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