最近はnoteとかに悟り系の話ばかり書いていますが、 「引き寄せについて書いて」というリクエストも少々きておりますので、 「しょうがねぇなあ（悟空）」という感じで、今回は引き寄せについて書いてまいります。
最近読んだ引き寄せ関係といえば、『信念の奇跡』という本を読んだのですが、 内容を一言でいえば「信じるしかないでしょう！」という感じで、あまり解説のしようがありません。
そこで、同じ信念についてなら、『熱いぜ辺ちゃん』の方が私は断然好きなので、 今回は『熱いぜ辺ちゃん』について書いていきます。
長々と書かれている本よりも漫画の方が読みやすいし、 漫画は漫画でも『漫画で分かる引き寄せの法則』みたいな本よりも、 よっっっぽどためになるのが、この『熱いぜ辺ちゃん』なのであります。
というか、前もTwitterで書いたけど、引き寄せのみならず、 昨今の『マンガで分かる上手なスピーチ』『マンガで分かる嫌われる勇気』『マンガで分かる経営企画』という類の本、 どれもこれも登場人物に説明文を喋らせているだけで迫力もクソも無いじゃないか。 ストーリーもつまらないし背景は白抜きの手抜きだし、何やこれ一体。
私の下らない愚痴はともかく、『熱いぜ辺ちゃん』の概要。
簡単にいえば、全体の３分の２までは、 「辺ちゃん」こと渡辺裕一が麻雀絡みでバカをやってヒェ〜〜〜となる話で、 まぁ面白いことは面白いのですが、素晴らしいとまでは言い難く、絵柄も話の内容も『天』の初期みたいな感じなので、 受け付けない人は受け付けないかも、といった感じです。
ただ、残り３分の１、辺ちゃんがバカをやってた頃から７年経過した、 ２巻の後半からが非常に面白いのです。全盛期のカイジやアカギよりも。
元893の山崎、バイト先の店長、大学時代の友人達、辺ちゃんを除く登場人物が皆無職になっていて、 ベンツ売ったり借金とかで集めた金2000万円を元手に、 賭金100万円からの「一局のみ麻雀」に挑むという、前半とは打って変わったスリリングなお話で、 コンビニで売ってた全話収録本を読んだときは前半と後半のギャップに驚いたものでした。
そして、以下の台詞
辺…
７年振りに会ったお前は 変わってない…
さっきそう思ったんだが… 撤回するよ
いい男になった…！
……
多分……たくさん意気消沈したんだろうな…
ついてないことがあって それが続いて
やってられない気分になって… やけを起こし
金や人…… 夢を失った…
辺…
どれだけ代償を払ったんだ…？
絶対にめげないって決めるまでに…
やってられない不運に やる気を失い 自暴自棄にもなった…
でもそんなことしても 結局いいことなんか
ひとつも無かったんだよな…
そうだ… ひとつも無い…
結局どこかでまた… ねじを巻かなきゃいけないのが人生…
どんなにガックリきたって…
また新しい朝は来るし…
新しい日が来りゃ 俺たちはやっぱり希望を抱く
夢はいつだって見ちまう 捨てきるなんて出来やしない
結局 諦めたフリをすることが 地獄だった…
そういうことだろ… 辺…
いいよ いけ まっすぐいけ…！
俺はお前を信じる
たとえ連戦連敗で… 目も当てられないようなことになろうともだ…
という、対局中の辺ちゃんを見守る山崎の台詞に、 当時ブラック企業で疲弊していた私はえらく感動したものでした。
この後半３分の１こそが、 ブラック企業を抜け出す原動力の一部になっていたんじゃないかと、今では思っています。
では、そんな素晴らしい本書のどこが引き寄せと関係あるんだというと、 読めばすぐ分かります。いやマジで。
一局最低百万円ってレートだよ
このレートで打つ人にヘボはいないよ…！
どう考えたって僕らが一番下手だって
「素」で勝てるわけないじゃん
化粧しなくちゃさ…！
たとえどんなに… どんなにどんなに負けが込んでも
決してガッカリしちゃいけない…
張るコマが… たとえ最後の百万になろうと その金がなくなるまでは…
決着がつくまでは同じテンションだ…！
みんな誓える…？
絶対に 意気消沈しないって…！
いいことなんかひとつも無いぞ〜！
ガッカリしたって…
これは対局前に辺ちゃんが皆を奮い立たせるときの台詞だけど、辺ちゃんは終始こんな感じです。 Ｗリーチかけるときも九索単騎待ちするときも賭金全部乗せするときも。
八索引いたときは流石に一瞬ガッカリするけど、 すぐに別の可能性に向くシーンも素晴らしいの一言です。
要するに、辺ちゃんだって内心は不安と恐怖で縮み上がる程だったけど、
あの結果だということです。
※辺ちゃんの腕前がヘボなのもいい。 赤木しげるのような才能や伊藤カイジのような機転が無いことは、 前半３分の２で散々書かれているし。
そして、物語のラスト、山崎の質問に対して実感を伴って回答することができれば、 あなたも立派な引き寄せマスターだ、ということであります。
以上、今回はここまで。
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