第5章一節から二節:解説まとめ『ニューアース』完全版

前回の記事:第4章十八節から二十節

今回から5章でペインボディについてとなっております。

ペインボディって何?という話なのですが、一言でいうなら

であり、殆どの人間がこの「クソの山」かつ「寄生虫」であるペインボディを抱えて 日常生活を送っているのであります。

5章一節 エゴから解放される瞬間

本章でまず書かれているのは 「思考の大半は本人が意図せず勝手に湧いてくるもの」 だということ。

勝手に湧いてくるだけならまだ良い?のですが、 タチが悪いのはその思考を「これが私だ!」と同一化してしまうことで、 これによって思考に囚われ、 「思考の私」であるエゴが生まれるというのは今まで散々書いてきた通り。

そして、その湧いてくる思考の中身は過去によって条件付けられるので、 勝手に湧いてくる思考(マインド)に取り憑かれて反応すればするほど、 つまりエゴが強ければ強いほど過去を繰り返す羽目になり、

他人や状況といった「全体」から疎外され、 さらには自分自身からも疎外されている、 自分自身に対して気持ちを楽にできない、 帰るべき場所に帰ることができない羽目になる、というわけです。

そして、この気違いじみた「疎外感」を普通の人達は抱いて生きており、 それを表現したのがカミユやカフカ等で、解決策は明記されていなかったけど、 その疎外感を観察することこそが、それを超える第一歩だというわけであります。

要するに何が言いたいのかというと、この世界に生きている「一般人」の殆どが、 自分の頭の中に勝手に湧き出る思考により苦しみを繰り返している、 「逃れられぬカルマ」を生きているということで、 そこから脱出するには、まずはその状態にハマっていることに気付けということです。

5章二節 感情の誕生 The Birth of Emotion

お次は「感情の誕生」で、感情を一言でいうなら「思考に対する身体の反応」ということで、 これは『The Power of Now』の1章4節にも書かれていました。

そんな感情ですが、 ここでは「本能的な反応」は含まれておらず、両者の違いは以下の通り。

こんな感じで、密林地帯で狩猟生活を送っていたり 紛争地帯で食うや食わずの生活をしているならともかく、 現代日本に生きている限り、身体反応のうち99.999999%はただの感情で、 生命活動を維持していく上では全く不要なものなのであります。

この不要な感情がなぜ起きるのかというと、 身体が実際の状況と思考とを区別できない(理由は不明。そういうものだからそうなんだろう) から起きるわけで、

しかも「不要なら無くせばいいじゃんこんな感情」と思ってみても、 感情どころか、その感情が発生する原因となっている思考を 「この頭の中の声こそがオレだ!」と同一化しているので、 身体から引き剥がそうにも引き剥がせなくなっているのであります。

結果、紛争地帯に住んでいる人からすれば安全そのものの場所にいても、 紛争地帯に住んでいる人々以上の不安と恐怖を抱いて生きているのが現代日本人で、 その行き場のない感情がさらなる不安や恐怖を煽り、 さらにはその感情が身体中に流れて身体の自然な調和をメチャクチャにしているのです。

こうやって書いてみると「救いはないんですか!」となるのですが、 救いについて書いてあるのは次章以降。

以上、今回はここまで。

第5章三節に続く。

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