宅建必勝法に書いた通り、本郷に進学して通学時間が 1時間半かかかるようになり、電車に乗っている間暇になった私は、 暇潰しのために宅建の勉強をはじめました。
しかし、文章をダラダラ読むだけでは刺激が少ないので、 宅建の他に数字を扱う簡単な資格を取ろうと考え、 新宿紀伊国屋で偶然見つけたFPの参考書と問題集を買って、 宅建の勉強の合間にやることにしたのです。
FP(ファイナンシャル・プランナー)を選んだ理由は 「数字があって株のこととか書いてあって、何かためになりそうだから」 という安易なものでした。
後で述べますが、FPなんて生命保険のオバサン以外には 役に立ちませんし、FPやるくらいなら 簿記3級でもやればよかったと今は思うのですが、 当時は無知だったので、よく分かっていませんでした。
簡単な参考書と問題集1冊ずつで充分です。 余計なものをやる必要はありませんし、 ハッキリ言って、時間の無駄です。
ただ、「実技」と称する選択問題は、 上記の参考書と問題集では「個人資産相談業務」 の方しか載っていませんでした。
私を含む一般市民が受験する時はそれでOKなのですが、 FPを受ける保険屋さんは実技に「保険顧客資産相談業務」 を選択するだろうし、問題集とかどうするのでしょう。
参考書をザッと読んで、その後は問題集を全問正解になるまで 繰り返すという、いつも通りの勉強法を行いました。
実際にやっていると、難しい問題は皆無なのですが、 厚生年金、住民税、事業税、PER、EPSなど、 出てくる用語の意味がサッパリ分からず、大変苦労しました。
経理やっている今なら全部分かるのですが、 当時はニートから東大生になって数年の状態で、 初めて見る単語ばかりだったのです。
なので、ひたすら力押しで丸暗記に努めました。
宅建の気分転換にやる勉強だったはずなのに、 ひたすら暗記という、気分転換にすらならない 味気ない勉強となってしまいました。
受験日は宅建より2ヶ月早い、9月の第一週にありました。 受験会場は何と!某所で大人気の、立教大学池袋キャンパスでした。
早めに会場に到着して、最後の仕上げで問題集をやっていると、 隣の席のオバサンに 「兄さんも若いのに受けるのかい?あたしゃもう3回も落ちてるよ。」 と声をかけられました。
問題集に集中していたので気付かなかったのですが、 周囲を見渡すと、生命保険のオバサンばかりで、 私のように勉学に燃えている青年(笑)というのは、 少なくとも受験会場となった教室には、1人もいませんでした。
「しまった!保険セールスの為の資格だったのか!」 と、試験開始20分前に、遅まきながら気付いてしまいました。
試験内容は○×と三択問題で、問題集でやったような問題ばかりだったので 私にとっては「落ちる要素が見つからない」 といった手ごたえでした。
FP試験に合格したものの、次のステップのFP2級に 挑んで、AFPとかになろうとは、とても思えませんでしたし、 現在でもなろうとは思っていません。
というか「ファイナンシャルプランナーに金持ち無し」というくらいで、 FPになったからといって金持ちにはなれないのです。
で、FPの勉強が役に立つか、ですが、 確定申告の仕組みが分かり、自分でできるようになったり、 不動産の知識が少し身に付くという点で、良いのではないでしょうか。
簿記3級の記事にも書きましたが、一番重要なのは FPの勉強の内容自体ではなく、FPの勉強を通して身に付く 「知識習得の技術」「生きる力」といったものだと思います。
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