京都で転職失敗の巻 仕事と東大からブラック企業への道4

前回の記事:リクルートエージェントで怒りの転職

大阪のヘボ会社から京都の一流企業(当時はそう思ってた)の経理部に転職を決めた私は、 意気揚々とニートをしていた思い出の地、京都へ向かいました。

入社1日目、会社の成り立ちや経理の業務について長々と説明を受け、

「これで俺もエリートサラリーマンの1人だな!」とか思っていたのですが…

ヘタこいた!京都で転職失敗の巻

説明が長くていい加減ウンザリしてきたので、 一息つこうと思い「ちょっとタバコ吸いに行っていいですか?」と聞いたら、 「何言うとんのや、タバコ吸えるのは休憩時間だけやで。」と、 後に私の教育係となるBさんに言われました。

この会社では、たとえ事務員でも現場のラインに合わせて

10:00〜10:10
12:00〜12:50
15:00〜15:10

以外の時間は、ずっと仕事をしていなきゃいけないということでした。 馬鹿じゃねぇのw

大阪でフリーダムな社畜生活をエンジョイしていた私にとっては、 自由に休憩時間がとれないことはとてもショッキングなことでした。

「そうなのか〜仕方ないなぁ」と思いながらも、 まだ初日だったので経理の業務を覚えようと、 自分なりにマジメに働いていました。

そして時間が経ち、17時30分の終業チャイムが鳴った時、 私にとって更にショッキングな出来事が起きるのでした。

「やれやれ、やっと帰れるわ〜」 と、あの終業時独特の、清々しい気分になったのですが、 周りを見ると女性社員を含め、誰も帰ろうとしません。

「え?何でみんな帰らないんだ?? 前の会社では、残業代の無駄だから早く帰れと言われていたのに…」 と不思議に思い、隣の席のFさん(女性)に 「何でチャイム鳴ったのに帰らないんですか?」と聞いたら、 「いや〜それは…」と曖昧な返事がかえってきます。

女性社員が帰っていないのに私が帰るわけにはいかないと 何だかよく分からないプライド(虚栄心)が働き、 手持ち無沙汰のまま、地蔵のように座っておりました。

結局、一番早く帰宅した女子社員が20時過ぎで、 私は初日なのに21時近くまで残っていました。

「何かおかしいぞ、この会社…」と、初日から思ってしまい、 さらに、入社から一週間後の日曜日、宇治の研修施設で 「品質研修」という、本当にどうでもいい研修が開催されたのです。

私はその日、どうしても外せない用事があったのですが、 このクソ研修のために、泣く泣く予定をキャンセルする 羽目になり、つまらない一日を過ごしてしまいました。

そこまでは「サラリーマンにはよくあること」だと思っていたのですが、問題はその後なのです。

私は休日の日曜日に、大事な予定をキャンセルして 経営者の自己満足の研修に参加したのです。 法律上、代休がもらえるのは当然のことです。

ですので、代休を申請しようとしたところ、 Bさんに「そんなことすな」と止められました。

「えっ!?何でですか?だって、休日に出勤させられたんですよ!? 代休取るのは法律上当然で、でなきゃ単なるタダ働きやないですか!」 と大声を出すと、周りの女子社員たちが、何とも微妙な顔をしています。

その時は「まぁまぁ、せやけどな」とBさんになだめられたのですが… 入社してわずか一週間で、 この会社に入ったのは大きな間違いだったと思うようになりました。

仕事には3ヶ月で慣れた

というわけで、労基法を無視しまくりの企業体質に不満を持ちながらも 経理部の仕事を本格的にやることになりました。

簿記、しかも遊び半分で勉強した簿記2級しか持っておらず、 また実戦は教科書と違うため、最初は経理の業務にかなり戸惑いました。

流石にこの時は「勉強しないとヤバいな」と感じ、 経理業務に関する資料を家に持ち帰り(してはいけないけど)、 毎日夜中まで勉強していました。

元々東大受験で「自分なりの勉強法」を完成させていたため、習得スピードは速く、 勉強の甲斐あって、入社して2ヶ月目の7月には、 担当業務で分からないことは無くなってしまいました。

本社の支払依頼チェックや売上集計など色々やりつつ、 子会社(200人程度、売上年13億)の経理業務を全部1人で、 すごいスピードでやる毎日を過ごしていました。

ただ、すごいスピードでやっている時はゲームみたいで楽しいのですが、 すごいスピードで仕事をやるのですぐ終わり、時間が余って仕方ありませんでした。

さらに悪いことに、早く終えようが終えまいが、経営陣からの圧力で、 21時にならないと帰れないのです(無論タダ働き)。

段々ネットサーフィンをする頻度が高くなり、 2時間程度で1日の業務を終えた後は、 残りの時間をネットサーフィンで潰す日が続きました。

「これじゃ、大阪時代と変わらんなぁ…Aさんどうしているかなぁ…」 などと大阪時代を懐かしく思い出しながら、ネットサーフィンをしていたのです。

転職失敗で精神崩壊。おまけに左遷の巻に続く。

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