最近は専らnoteの更新ばかりしておりますが、たまにはこっちのサイトも更新したいので、 最近読んだ本の感想でも書きます。
色々読んでいるのですが、今回するのは『ザ・グレイテストシークレット』という、 当サイトを読んでいる方ならどっかで聞いたことある題名で、著者はあのロンダバーンです。
つまり、『ザ・シークレット』の作者が書いたもので、2020年(日本では2021年4月)に出版された本であります。
何で今更こんな本読むんだ、どうせ引き寄せ本なんだろというご意見もあるでしょうが、 これが中々面白い(中身は全然面白くないけど)ので、まあ感想文を書いていまいります。
では、本書はどんな本のかというと、何と!引き寄せ本ではなく「悟り系」の本なのであります。
ハァ?と思われるでしょうが、悟り系なのです。
まえがきによると、
「2006年にシークレットを送り出してから、私はずっと探求を続けてきました(迫真)」
「2016年1月に深い絶望感に襲われました(迫真)」
「そして、私は気付いたのです!!この世界には偉大な秘密があるということを!!!!!!それを皆さんに紹介します(迫真)」
という、どっかで聞いたことあるような口上で、ページをめくっていくと、本の8割方が他人の言葉の引用で、 ラマナ・マハルシの言葉やらエックハルトトールの言葉やら何やらの言葉が羅列されているだけではありませんか。
当サイトで紹介した『The Power of Now』や『Stillness Speaks』からも、 「死の対局は生ではなく誕生。生は永遠である」などの言葉が引用されているのです。 (ニューアースからの引用もあると思うが、見つけられんかった)
…
ちょっと待って!あの「良い気分でいたら良いことが引き寄せられます」と言ってた、一連のアレは一体何だったの!?
私なんか京都のブラック企業で情緒不安定なとき、1,500円(だっけ)の本だけでなく5,000円出してDVDも買ったんやで!!!
どうしてくれんのこれ?
ともかく、このような本が出たということは、引き寄せの第一人者である作者が「引き寄せなんてダメじゃん」と白状したようなもので、 やっぱり引き寄せなんてものは「救い」にはならないんだ、ということを、また一つ確信させていただきました。
まぁ、当サイトも開設当初は引き寄せだ何だとやっていて、 悟り系というかニューアースにシフトチェンジしたので、 あまり偉そうなことは言えないんですけどね。
このように、作者自らが引き寄せの法則に引導を渡した、感動の大作『ザ・グレイテストシークレット』なのですが、 肝心の中身はというと、 先程申し上げた通り8割方が他人の言葉の羅列で、あとは説得力のない、刺身のツマ程度の、 心に響かない作者の寝言が書かれているだけのシロモノとなっております。
これならまだ引き寄せについて書いといた方が良かったんじゃないの?となったし、 本当にお粗末なのでとても最後まで読めませんでした。
それなのにAmazonのレビューには、やれ感動しましただの何だの、 モロにチェリーブロッサムな、お寒い感想文が書かれており、もしこんな本で本当に感動するなら、 当サイトや私のnoteを読んだら感激のあまり失禁して震えが止まらなくなるんじゃないのと思ったで。わりとマジで。
この『グレイテストシークレット』の感想としては、
ということで、何ともいえない結果となったのでありました。
※一応フォローしておくと、ブラック企業で苦しんでいたときに引き寄せに助けられたのは事実である。 ただそれは『ザ・シークレット』ではなく『エイブラハムとの対話』シリーズだったが。 今思えば、ブラック企業で荒んだ心、世の中を恨むマインドが、今まで知らなかった概念に触れて紛れただけかもしれないし、 どちらにせよ、もし底辺から普通レベルに這い上がれたら、その後は引き寄せなんて趣味程度にとどめておいた方が良い気がするで。 まあ、果たして引き寄せで底辺から這い上がれるのかというのは、私には分からないが。
以上、今回はここまで。
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