第7章十五節から十六節:解説まとめ『ニューアース』完全版

前回の記事:第7章十三節から十四節

前回は、

まずは「たった今」と和解せよ

唯一の幸福は「たった今」を受け入れることで発現する

ということについて書きました。

今回で7章も終了で、次は8章なわけですが、 ここまでの内容を頭だけでなく実感として分かっていないと、 8章は意味不明な内容になると思います。

7章十五節 エゴの縮小 Allowing the Diminishment of the Ego

まずは「エゴの縮小」について。

一言でいえば

ということであり、「反論」「自己主張」というエゴの修復機能を発動させないことで、 原文のサブタイ通り、縮小したエゴをそのままにしておくことができるわけです。

こうやって書くだけなら簡単ですが実践するのは難しく、

「冗談じゃない!無礼なこと言われて言い返さないなんて、 それでは敗北したのと同じじゃないか!」 なんてエゴは思ってしまうし、

ハイ分かりましたといくら頭で納得したつもりでも、 実際に何か言われたら反射的に言い返してしまうことでしょう。

※エゴは「俺こそが正しいから反論したんだ!」と小学生並の言い訳をするが、 客観的にみればちっとも正しくないし、反論から言い訳まで茶番そのもの。

なのでまずは、

といった「気付き」と「観察」から始めるしかありません。

そうすることで、頭でこしらえた「私」というものにヒビが入り、 崩れたところから「何か」が発現するし、 自分は敗北も縮小もしていなかったことが分かるのですが、 これも実際にやってみなければ到底理解できないことです。

※なお、以上のことは「無意識な他人の言いなりになれ」ということではないのは、 当節に書いてある通り。

7章十六節 外も内も As Without So Within

7章最後はこれ。

初めて当節を読んだ場合は(初めてでない場合も)意味が分からないだろうから、 比較的分かりやすくなるように並べてみると、

さあ、意味がお分かりでしょうか?

これが実感として分からないと、 次節の第8章「空間の意識」、 ひいては本書全体が意味不明なものになります。

「意味不明なのは日本語訳が悪いんだ!」と思う人がいるかもしれませんが、 当節の原文については日本語訳と同じなので、訳に問題はありません。

ここで私が言えることは、 その「意味不明なこと」、言葉を変えれば「語り得ぬもの」は、 紛れもなくあなたの現実の一面であり、あなたをあなたたらしめているものであり、

その「語り得ぬもの」「空間の意識」「Being」といった呼び方が異なるだけのものを 「現実の世界」において何らかの方法で認識すれば、 身体、思考&感情、所有物、肩書等の形だけに囚われていた人生、 2章から5章で散々述べられてきた「狂気の世界」から抜け出し、 「新しい地」が現れるということであります。

これについても意味が分からないなら、 無理に分かろうとせずに分からないまま放っておけばよろしい。

※ちなみに私が2012年に初めて本書を読んだとき、 当節についてはサッパリ分からなかったが、 何か共鳴するものがあったという覚えがある。 最初はそんなもの。

以上、今回はここまで。 次回からはその「空間の意識」について書かれた8章。

第8章一節から二節に続く。

生きる上で大変ためになる記事一例

引き寄せに関する大変素晴らしい記事一例

...