前回の記事:第8章十節から十一節
前回は
「呼吸が元に戻るのはタバコやめて400日過ぎ」 「無意識にやっている依存的行為を意識的にやろう」
ということについて書きました。
今回はインナーボディとインナースペースについて。
インナーボディとインナースペースの違いですが、 実質的には同じで、 インナースペースへの入り口がインナーボディだと思っていただければよろしい。
まずこの「内なる身体」、つまりインナーボディについて。
呼吸をしていると、関心が呼吸から全身を巡っている生命へと移っていき、 生命の躍動を感じることができ、それが所謂インナーボディであるとのこと。
で、大抵の人間は思考に囚われて生きているので、 この物質に命を与えている生命の躍動が何なのかサッパリ分からずに日々を過ごしており、 生命の躍動の代用品としてドラッグやら音楽やら「理想の人間関係」やらに溺れて誤魔化そうとし、 結果どれも失敗に終わっているのです。
そんな最後には必ず失敗する代用品なんかよりも、 2,3回意識的に呼吸をし、身体の部位ごとにインナーボディを感じ、最後は全身で感じれば良い、 この方が金も手間もかからないというのが当節の主張なのですが、
本書が出版されて10年以上経つけど、 そのインナーボディを感じることができる人は極めて少数で、 インナーボディを感じるのにもある程度の才能がいるんじゃないの、 なんて私のエゴは考えてしまいました。
※おそらく、1年もしないうちに飽きるか挫折かして、 殆どが思考の世界、狂気の世界に戻ってしまうのだろう。
まぁこの「インナーボディ」というのも絶対的なものではなく、 真理を指す一個人の言語表現に過ぎません。
私的には「あなたが探し求めていたものは、あなたがずっと逃れようとしていたものと同じ」 「思考や知覚や感情よりも近くにあり、常にここにあって変化しないもの」という 『ポケットの中のダイヤモンド』の表現の方が好きです。
というわけで、個々の身体を身体たらしめている生命であるインナーボディ、 ひいてはインナーボディを入り口として宇宙全体に広がっているインナースペース、 それらは「形のない領域」であり、『The Power of Now』でいうところの Unmanifestedなので、
頭で考えて「あっあっインナーボディだ」 「私はインナースペースを感じることができる(キリッ」 などという芸当はできないのであります。
※逆に、ペインボディは形の領域に属するので、 「あっあっペインボディだ」と頭でも分かる。
ではどうすれば良いのかというと、 本書にも散々書かれてきたし、『The Power of Now』の7章にもある通り、
こんなことをやっていると(やるのは何か一つで良い。 全部やろうだなんて論外で、どうせできない。 あんたは今までやろうと決めたことを残らず全部やってきたか?)、
この世の形がさほど重要に思えなくなってきて(本当になってくる)、 突然、インナースペース、Unmanifeseted、意識…呼び方は何でも良いですが、 それがこの身体を通して発現する、 「生命の知性がそれ自身に気付く」「意識が意識自身に気付く」わけであります。
※いつ気付くかはコントロール不可能。 エゴは思考でもって「気付き」やら 「インナースペースの発見」やらをコントロールしたがるが、 エゴなんてものを超越しているのでコントロールなどできるわけがない。
そうして、形100%だと思っていたこの世界で、 形と形の無い領域のバランスをとって生きていけるわけですが、 やっぱりこの辺については当節にある通り、 言葉で表現できるものではありません。
以上、今回はここまで。
第8章十四節から十六節に続く。
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