オレは正しい!解説まとめニューアース2013その3前編

前回の記事:解説ニューアース2013その2後編

前章と同じく、3章もエゴについてです。 そろそろいい加減にしろと言いたくなってきますが、次章までの辛抱です。

エゴの根底にあるもの

エゴを構成しているものは、思考、感情、個人的アイデンティティ、 そして集団アイデンティティとなっています。

そして、その根底にあるものは何かというと、

P.92にある通り、エゴの根底にあるのは 「自分が何ものでもないという不安、存在しなくなるという不安」 こういった不安です。

別にこれを読んでいるあなただけでなく、 偉そうにしている大企業の社長や、政治家も同じです。

この「不安」のために、 政治家なんて地元に銅像を建てようとしますし、 秦の始皇帝なんて凄い墓をつくって、不安を解消しようとしました。

不安だから金、モノ、肉体、他者の承認、地位などにすがりつき、 同一化させ、自分のアイデンティティを確立する。

別にそれはそれで構わないのですが、そういった金やら何やらというのは、 全て移り変わり、最後には崩れ去るものです。

そんなものと自分とを同一化し、アイデンティティを見出していると、 移り変わる度に優越感を持ったり劣等感を持ったりし、 崩れ去った時に「自分まで崩れ去る、もうお終いだ」となってしまいます。

不安を解消しようと外部のものに救いを求めても、 さらなる不安が生まれるだけなのです。

まぁこのあたりは散々説明されているのでお分かりでしょうが、 無意識のうちに自分を何かと同一化し、 それにアイデンティティを見出そうとしていたら 「あ、今私は○○と同一化しているな」と気付いてください。

オレは正しい!

同一化については散々述べてきましたが、 エゴについてのもう一つの特徴として「分離」というものがあります。

これは「私とあなた」「俺とお前」というやつです。

それだけなら良いのですが、 厄介なのは、エゴによって私たちが無意識にとっていて、 そしてエゴ自体を増大させているもの、 「オレは正しい!」という態度です。

他人を非難する、テレビのニュースに腹を立てる、 何かを批判する、何かに不満を言う… すべてエゴの「オレは正しい!」から出たものです。 (だって、自分が間違いかもと思っていたら、批判や不満なんてない)

この「オレは正しい!」は、対人間だけでなく状況にも使われます。 「オレは正しい!!」と思っているから、状況に対して 「何でこの正しいオレ様が、こんな状況に置かれているんだ!」 となってしまうのです。

そして、「オレは正しい!」という態度は、 思考からつくり出されるもの(視点、見解、判断、物語など)と 自分とを同一化しているから湧いてくるのです。

ですので、無意識のうちに同一化させている自分に気付きましょう。 無意識のうちに「オレは正しい!」という態度をとっている自分に 気付きましょう。

他人も無意識のうちに「オレは正しい!」という態度を あなたにとってきますが、エゴがつくりだした無意識の態度には反応せず 「あ、この人は今、エゴにとらわれているな」と気付きましょう。

気付けば、エゴによって無意識に操られていたものはただの心のパターンとなり、 気付きを重ねていけば、その心のパターンも消えていくのです。

このエゴの声「オレは正しい!」を乗り越える方法ですが、 私的には『もう、不満は言わない』を実践するのが一番だと思います。 詳しくは『もう、不満は言わない』チャレンジ編の記事で。

解説ニューアース2013その3 後編に続く。

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