前回の記事:2章「今」という瞬間の力
今回は3章について。
ところで、本書の前書きには
「本書だけ読んでもあまり意味ない」
「興味がある箇所を見つけたら、それに対応するニューアースの箇所を読め」
と書かれているのですが、
確かに、本書だけ読んでも何が何やらサッパリでしょうから、
本書はリマインダーというか備忘録のような感じなのかもしれません。
ただ、私はニューアースを何度も何度も読んでいるので
「あ、これはニューアースのこの箇所だな」「これは本書オリジナルだな」
とすぐに分かるのですが、
「本書の1章の内容=ニューアースの1章の内容」になっておらず、
内容の並び方がゴッチャになっているので、その辺ちょっと不親切かな、と思いました。
3章 Who Am I? 前半
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The ultimate truth of who you are is not I am this or I am that, but I Am.
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身体と私を同一化しなければ、身体が衰えはじめてきたとき、
形のない次元、意識の光、生命の光が、衰えゆく身体から容易に輝くようになる。
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「私は在る」というBeingness、形のない意識を形のあるものと混同しているときに、
エゴは出てくる。これが同一化の手段であり、私達をBeingnessから隔てているものである。
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何も身体やモノだけでなく、同一化は「思考の形」「人間世界での役割」に対してもおこなわれる。
それらは全て、形のない「私は在る」の代用品だが、同一化すればするほど飢えていく。
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全ての形は無常であることに気付けば、形に対する執着は崩れていき、
失う恐怖や不安無しに、今、人生における形を楽しむことができる。
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「形に執着しない!」と試みても不可能である。
本当にモノや思考の形に自分自身を探し求めなくなったとき、形への同一化は自然にしなくなる。
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そうなるまでは「自分が同一化していること」に気付く。
失うことによる恐怖、イライラ、不安などが出てきたことに気づく。
「同一化への気付きこそが私である」、これが意識変革のはじまり。
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広大な宇宙や夜明け前の静寂、自然の美に圧倒されるとき、
その形のない広大さや静謐や美は、紛れもなく私の本質の中にも存在する。
存在するからこそ認識できる。それは人生のあらゆることよりも深遠である。
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その「広大さ」「静謐さ」「美」の源は、外にあるのではなく、
私の内、つまりStillness, Unmanifesitedから湧き上がってくる。
つまり、自分の部屋にいながらにして、宇宙に放り出された感覚を味わうことが可能である。
3章 Who Am I? 後半
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形と形のない領域、形のない領域があるから形が存在する。
エゴにより形だけに囚われると、形のない領域を忘れて苦しみが生まれる。
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「どうすれば自分でいられるか?」これは何かすべきことがあるのを意味しているので愚問である。
私は既に私という存在、意識である。存在に余計な荷を負わせるのはやめなさい。
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自分や他への定義付けを止めても死にはしない。それどころか人生、世界に命が戻ってくる。
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他人の私に対する決めつけは、私ではなく決めつけている本人を制限し、他人自身の問題なので、
そんな意見は真に受けずに「他人の価値観は他人自身の問題なんだ」と思うこと。
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今、この瞬間に生命(=今)がとった「形」に対して反応すると、
「今」を手段、障害、敵として扱っていることになる。
そして私は思考の奴隷状態、反応せずにはいられない形としての私、
つまり反応中毒のエゴを強化する。
私は「頭の中で考えている私」に成り下がる。
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だから、今に対して「お手上げ状態」でいることが、
エゴの構造、思考の奴隷状態にヒビを入れることになる。
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エゴや思考は嫌がるが、お手上げ状態により「ちっぽけな自分」や物理的世界の全てを超越した、
「静かなる力」を発現させることになる。
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私が考え、感じ、知覚し、経験するとき、意識が形へと転生していく。
それは(「形のない領域」「存在」の)思考、感情、感覚、経験への再生である。
これが仏教でいうところの「輪廻」である。
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そして、輪廻から解脱できるのは、「今」という力を通してのみである。
形としての「今」を完全に受入れることで、「今」の本質である形ではない空間と一つになる。
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多くの人間は幸不幸は形次第と信じているので、無常な形に振り回されて一生を終える。
今に対してお手上げ状態になることで、
形の背後にある思考と時間を超越した深遠なる「形のない領域」を見出すことができる。
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「存在という喜び」こそが、唯一の幸福である。
それは意識そのものであり、思考を超越した「形のない領域」「源」からやってくるものである。
以上、長くなってきたけど今回はここまで。次回は4章。
4章 目覚めに続く。
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