解説まとめ『私は誰か?(Who am I?)』その8

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今回は第13問および第14問。

今回の質問および第15問はどれもアレやね、 『かもめのジョナサン』4章でフレッチャーをキレさせたカモメたちみたいな質問、 要は「教えてクレクレ君」の質問やね。

こういうクレクレ君は答えを聞いただけで満足し、実践しないからいつまで経っても変わらず、 死ぬまであっちへ依存したりこっちへ依存したりしながら一生を終えるんやね。

まあ、死ねばあらゆる思考や悩み事なんて消え失せ、万々歳になるからええんやけど。

第13問:心に残ったものごとの印象が、海の波のように際限なく現れてきます。 いつになったらそれらすべてがぬぐい去られるのでしょうか?

一つ追加すると、原文だと「impressions (thoughts)」となっており、 「印象」だけでなく「思考」も際限なく現れてきてしまうのが「普通」ではないでしょうか。

それはさておき、こんな質問している限りはその「いつ」なんて来るはずもなく、

私ならば「いつになったらなんて知らねえよ下らん質問するな」とキレますが、

ここでは 「真我への瞑想が高まれば高まるほど、それらの想念は破壊されるだろう」 なんていう無難な回答になっております。

要はゴチャゴチャ言わずに実践してみろということなのですが、 ラマナもハッキリそう言えばよかったのに、とか思ってしまいますわ。

第14問:数知れない過去生から蓄積されてきた、 心に刻まれたものごとの印象が取り除かれ、純粋な真我としてとどまることは可能でしょうか?

前半に続いてこんな馬鹿げたこと連続で聞かれたら、私なら「つべこべ抜かすな!やれ!」とキレる自信がありますが、 ラマナも一言目に同じような回答しておりますので、もしかしたらちょっとキレてたのかも。

その一言目から「〜それは悪とみなされる」の箇所まではまあ同意できるのですが、

以降の「彼に対して憎しみを抱かぬようにしなければならない。欲望と憎しみは、どちらも避けなければならない」 については、どうなのこれというのが正直な感想。

ここでラマナの孫弟子の言葉を引用させていただくと、

ガンガジ:皆、同じ問題をかかえています。みんな同じなんです。

『憎むのは問題だ。だから憎むことは間違いだ』というふうに、決めつけてしまうのです。 けれど、そうすることで、かえって、憎んでいるものに釘付けになってしまい、愛を見過ごしてしまいます。

もしもあなたが、憎しみを体験なさっているのなら、憎めばいいのです。 そうすれば、それをどうこう処置する必要がないですね。

そうすれば、憎しみを押し殺す必要もなく、否定する必要もないですね。 そして、憎しみのために苦悩する必要もなくなります。

それをそれとして受け入れれば、憎しみはもう大きな問題ではなくなるのです。 そうなれば、愛を知ることができます。

皆、憎しみを、苦しみと同じように敵にしてしまっているのです。 そして、敵は追い出さなければならないと言い続けてきたのです。

そう思っていますから、あなたの中に憎しみがあることなど、誰にも絶対に知られたくないでしょう? だって、誰かに知られたら、今度はあなたが追いやられてしまうかもしれませんものね。

それともあなたは、こんなふうにおっしゃるのでしょうか、 『なんていうことだろう。私の中に憎しみがわき上がってきたぞ。 私って、なんて嫌なやつなんだろう。最低のやつだ。これはなんとか学ばなければいけないぞ…』 とね。

忘れてしまいましょう。何もかもが、条件付けの一部です。

何が憎しみよりももっと近く、もっと深淵で、もっと真実なのか、 そのことに気づくこと。ただ、それだけです。

それは、『それ自身の時』のなかで、憎しみの面倒をちゃんとみてくれることでしょう。 そうなったとき、憎しみはサットサン(真理との出会いの集い)に喜んで迎え入れられます。 喜んで、愛の中に迎え入れられます。

愛は憎しみをも、暖かく歓迎します。 マインドには二項対立という性質がありますから、『愛』対『憎しみ』というように対処するのですが、 でも、愛はそうではなく、憎しみをどうしたらよいのかを、とてもよく知っています。

以上のような感じで、どちらが理にかなっているかといえば、 私はラマナよりも孫弟子のガンガジの方なのですが、これも人それぞれでしょう。 指している方向はどちらも同じなので。

何が言いたいのかというと、私はラマナじゃないから何をどうしてもラマナにはなれない、 他人の話を鵜呑みにせず自分で実践せいという、前々からずっと言ってきたことであります。

ということで、今回はここまで。

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