当時は嫌だ嫌だ言っていましたが、 今思い出すと、大阪での生活はかなり楽しかったです。
しかし、当時は劣等感や、私を経理から排除した会社への恨みで、 怠惰な生活を楽しむ余裕なんてありませんでした。
まぁ、思い出が美化されたといえばそうかもしれませんが、 大阪時代と違い転職後の京都での生活は、今思い出しても楽しい思い出が無いです。
そんな大阪時代の、ある日の仕事風景を紹介します。
7:50起床。
二日酔いで不愉快極まりない。
「嫌な一日が今日も始まる」と考えると、嫌になる。
水を飲んで歯磨いて、髪の毛をきちんとして、ネクタイを締めて出かける。
9:00始業。
チャイムが鳴っても飲食は自由なので、
コーヒーサーバからコーヒーを注いできて、
昨日買ったパンをモソモソ食べ始める。
30分くらいかけて優雅な朝ごはんを食べる。
コーヒーとパンの朝食…もはや気分はパリジャンである。
食後はヤフーニュースや2ちゃんねるを見て過ごす。 公務員の無駄遣いなど、社会悪を取り上げたニュースに対して、 怒りと嫉妬の感情を沸き上がらせる。
10:30
ニュースを見て気分が悪くなったところで、タバコを吸いに行く。
喫煙も自由で、当時はパーラメントを吸ってた。
タバコを切らしたら、隣のファミマで買っていた。
外出もバレなきゃ原則自由。
喫煙所で他部署の偉い人と出会うと、 世界情勢などについて「いかにも東大卒」っぽい意見を述べたりする。 要するに専門用語を使ってよく分からんことを言っていた。 これが嫌で、1人になりたい時はビルの屋上でタバコを吸っていた。
11:00
Lotus Notesのデータベースをちょこっと作る。が、すぐ飽きる。
隣の席のAさんに「(サイボーグ)009とエイトマンって、どっちが足速いんですかね?」
などと下らない質問をする。しばし馬鹿話や猥談で盛り上がる。
12:00昼ごはん
ドーチカの551で弁当を買ったり、第3ビルの沖縄料理とかを食べていた。
(北斗星のスープカレーも好きでしたが、二日酔いの身で
あれを食べると午後ずっと胸焼けで過ごすことになるので、
あまり食べませんでした。)
13:30
食後なので眠くなる。Aさんが1時間半の昼寝に出発する。
14:00
眠気が酷くなる。
タバコを吸いに行ったり休日の予定を立てたりで、眠気を紛らわせようとする。
15:00
この辺まで記憶が途切れる。
Aさんが昼寝から帰ってくる。
NTTが、サーバの記録テープの交換にやってくるので確認とサインを行う。
16:00
ネットサーフィンしながら、残ったプログラムの残りをやる。
17:25終業。
残業は殆ど無し。
帰りに阪神百貨店の地下で惣菜を買って帰る。
酒は近所のスーパーで買う。たまに外食して帰る時もあり。
18:30帰宅。
風呂に入った後、2ちゃんなどのネットをやりながら夜中の2時まで酒を飲む。
26:00就寝。
「明日も仕事か…嫌だな〜」と暗い気持ちになりながら眠りにつく。
どうです?素晴らしい1日でしょう。
「仕事はいつやるんだ!!」と言われるかもしれませんが、 2時間程度はやっているんですよ物凄いスピードで。 それで何とか誤魔化しているわけです。
そのスタイルは、今でも変わりません。 受験の時から身に付けていた勉強が、 デスクワークにまで役立つとは思いませんでした。
もし出世欲があるのなら「自分で仕事を見つけて…」 などと、いかにも家畜の発想をして課長の気を引いたりするのでしょうが、 あいにく私には出世欲がありませんでしたから。
家畜に序列を付けても、仕方の無いことだと思うんです。 1ヶ月に1〜2回は7時間近くマジメに仕事することもありましたが、 大体は上記の様か、それよりダラケた有様でした。
いきなり話が変わりますが、県庁や市役所で事務をやっている人達も、 私との違いは仕事のスピードくらいで、後は大体私と同じなのではないでしょうか。
だからなんです。私が公務員の人達に嫉妬しなくなったのは。
上記のように私の大阪時代を書き出してみると、 「何とも舐めた生活をしているな」と 今では思えるのですが、実際に仕事していた当時は、 「自分は悲劇のヒーロー」と自分で思っていたわけです。
公務員(事務職)と同じような生活をしながら、 公務員のボーナス額や天下りを妬んだりもしていますし。
つまり、私は上記のような公務員並の生活をしていても、 全然幸せではなかったのです。 公務員の人達だって、大体は私と同じ気分でしょう。
ダラダラ怠けてばかりいる公務員の人達が本当にハッピーならば、 市役所や県庁はもっと明るい雰囲気のはずなのに、 実際に役所に行ってみると何かドンヨリしています。
しかも事務仕事の公務員は、部署をたらい回しにされて 自分がやりたい仕事なんて選べないみたいですから、 経理行きたくても行けなかった私と境遇が似ています。
たとえダラダラ仕事ができて、年収700万円でも、 私はあの雰囲気の中で働きたくありません。
だって私は、大阪時代の経験により 「不満ばかりに意識を向けて、時間を拘束されてダラダラ生きていくこと」 の虚しさを知っていますから。
マスコミの煽り等によって、 公務員はますます批判の矢面に立たされるでしょうが、 マスコミなんかの煽りに乗って公務員を妬むのはやめませんか。
他人を妬んだって、自分の状況は全然良くなりませんよ。
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